秋の京都 家族ポタ 前編
早朝の未だ暗い福井では雨が降っていましたが、
AM8時、予定通り晴天の京都に降り立って、自転車を組む。
みんなニコニコ良いスタートです。
七条の橋で鴨川を東へ渡り 8:27
先ずはお嫁ちゃんのリクエストで『三十三間堂』です。
敷地に入ると作務衣姿の方が笑顔で挨拶をしてきてくれて、
駐輪場を案内して下さいます。
自転車の係留はこんな感じ。
出来るだけコンパクトにきっちり重ねて、ワイヤー錠2本でくくります。
8時からだと思ってやって来たのですが、冬時間の入場は9時からだったので
掃除に励む方々の姿を眺めながらゲート脇の待合所でお喋り。飲み食い。
20分程の待ち時間です。
その間次々とタクシーがやって来て、どんどん人が増える。
発券所前に列が出来始めるが、楽観的な我が家は気にせずお喋り続行。
やがてバスが二台到着して一気に人を吐き出したが
末っ子がバスに喜んでハシャいだくらいで、我らは全く腰も上げず(^^;)
ウチの家族って(笑)
ゲートが開いて、ようよう列に並んだ。
大人は、小学校の修学旅行以来の三十三間堂。
記憶にあったよりも仏像が大きくてスケール感が素晴らしかったです。
壮観な堂内に圧倒されます。
殆どが鎌倉時代の作ですが、平安期のものも百体以上あります。
(↓撮影厳禁なので、ネット拝借画像です↓)
国宝の数も凄い。
中心に座す大きな本尊の千手観音は全く記憶に無かったけれど、
それも素晴らしかったです。
子供と一緒に、脱帽して、お賽銭を御上げして御参り。
少々人が多かったですが、堂内の空気感は充分堪能できました。
その後、境内を歩きます。 外は人が少なく静か。
江戸時代に各藩の腕自慢が競った『通し矢』は、この堂の西側の
この縁で行われました。これは習った小学生の時から記憶にあります。
約121mあるそうです。
縁の北の端に的が置かれ、
南端から矢を射り、軒(天井)に当たらぬ様に通すのです。
矢で痛まぬ様、柱の南側は鉄板で覆われています。
通し矢の中でも一昼夜にわたって行う持久戦の『大矢数』が有名で、
過去の最高記録は総矢数13,053本中通し矢8,133本だそうです。
よくワカランけど、めちゃくちゃ凄い。
長男も、その解説を読んで超びっくり。
砂利を踏み締めて歩きながら、昨晩から今朝の疲れをこの境内で癒しました。
徐々に日が高くなり始めて、青空が濃くなってきて嬉しい。
東山七条~東山五条へと北上して
清水寺の参道方向へ五条坂を登って行きます。
人が多いので押し歩きです。
上り坂ではいつもお嫁ちゃんが遅れます・・・
松原通との合流で待っていたら、
早くもお嫁ちゃん、一発目からかさばる戦利品(バームクーヘン)を持って登場。
ニコニコ顔で手渡され、私の背中のリュックへ(TT)
清水寺へは行かず、産寧坂(三年坂)~二年坂~へと下ります。
末っ子の自転車は父ちゃんが下ろす。女子がんばれ!
清水寺への人混みから離れて
この通りの雰囲気が観光地としての京都らしいと思うので
それを家族に味あわせてあげようと、
自転車同伴ではちょっぴり辛いと分っていて連れてきた(^^)
まあ、坂の街だけど、階段はちょっとだけだよ。^^
良い雰囲気の場所。
女子は気になるお店がいっぱい在りそうだけど、引っ張るように先を歩く。
坂本竜馬の墓へと続く坂を横切って『ねねの道』へと進み
『八坂神社』へ 10:10
ここでも御賽銭を御上げして御参り。
「なんか、お正月みたいだね。」(^^)
桜で有名な円山公園を抜けて行きます。既に落葉し切っていました。
『知恩院』のドデカイ門を眺めながら神宮道を北上すれば
ドデカイ朱塗りの鳥居が見えてきて、
それをくぐった先の行き止まりが『平安神宮』
子供はどうせ修学旅行で寄るし・・・パス。^^;
東の岡崎通へ出て北上し、
京都守護職の本陣だった黒谷(会津藩士の御墓が在る)を抜けて行きます。
昨年は改修中だった三門も綺麗にそびえ立っていました。 10:40
『金戒光明寺』境内を抜けさせていただき、
その直ぐ北の『真如堂』へ。
昨年も来ましたが、紅葉といえばやっぱココがお気に入りです。
今年は既に結構散り始めていました。来週はもうダメかも。
良いタイミングで良かった、間に合った。やっぱ京都来て正解♪
ホント、ここの紅葉は凄いや。
無料拝観で超贅沢♪
何処をどう切り取っても絵になる。
私も妻もシャッターを切る指が止まりません。
これぞ紅葉!これぞ秋の京都だね。^^
満腹まで堪能したら、
丘を下って白川通へ出て、更に北上します。 イチョウ並木が美しいです。
目は満腹でもお腹が空いてきたので
途中でパン屋休憩。 11:15
スコーンが美味しかった♪
京都造形芸大の前を通り過ぎ、白川通と曼殊院道の交差点を右折。
坂を登ります。
私と長男は平気ですがその他3名がダメなので(^^;)
みんなで自転車を降り押し歩きで登って行きます。
次の目的地は、お嫁ちゃんリクエストで『詩仙堂丈山寺』です。 11:40
お寺というよりは『庵』の風情。
江戸時代初期の文人石川丈山という方の山荘跡だそうですが、
現在は曹洞宗大本山永平寺の末寺です。
私は岐阜出身ですが実家は曹洞宗。で、本山永平寺の在る福井住まい。
ココをリクエストした妻はその事を分っていないでしょうが、縁があります。
市街中心部からは随分離れた場所ですが、人気があるようで
多くの方が訪れていました。それもそのはず、
実は、あのダイアナ妃も
当時の夫であったチャールズ皇太子と一緒にここを訪れていて、
その時の写真が飾られていました。
同じ間に上がらせていただき、お庭の眺めを愉しみます。
皆言葉を発せず、静かに時間を過ごします。
自然とそうなる雰囲気の場所です。
その時間を愉しんだら、お庭へ。
立派なお寺の境内とは違って、こじんまりとした空間ですが
人の手が入っているからこその美しさだなぁと思いました。
その、人の手の気配や作為が時々感じられるのが良いです。
日本だなぁ。
紅葉も単一の赤ではない。奥行き。
静かな山間の空間に突然音が響く。
子供達、初めて体験する、初めて見る『しし脅し』に興味津々です。^^
そんなに面白いかい?^^
ここでは、
より凝縮されたニッポン的お庭の秋を堪能しました。
来た道、曼殊院道を下ったら
白川通には戻らずそのまま曼殊院道を西へ直進します。
叡山電鉄の踏み切りも横切って、もうちょっと行った先にこんな本屋さん。
『恵文社』 以前から一度来てみたかった本屋だったらしく、
女子のテンションの上がり方が物凄くて、嬉々として店内へ消えてゆきました。
覗き込むと、暖色系の灯りに照らされた店内は確かに素敵な空間。
雑貨屋も一緒になっていて、こりゃぁ・・・時間掛かるな(^^;)
男児は外でお喋りタイム。
ハラヘッタ・・・ 12:30
本ばかりじゃなく、嬉しそうに器も携えて女子二人が出てくるまで、
男児達は文句言わずによく待ちました。
まあ、
時間を使うってのも、それも贅沢な時間だ。^^
「割れ物だから気をつけてね♪(^^)」と、
私の背中に更に荷物が詰め込まれて・・・(TT)
後編へ続く。
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