« パレードを見に駅前へ | トップページ | ぼ~っと、休日。 »

2013年9月22日 (日)

自宅発完全自力登山(白山)

00

     

友との約束は果たさねばならない。

お互い子育て家庭で多忙、制約が多く

普段の付き合いは薄くとも、ちゃんとキズナは在る TEAM 中角 。

昨年の完全自力登山シリーズ第一弾(経ヶ岳)に続き、

二人の一年越しの夢に向かって、

山猿GOTOさんとのチャレンジです。

             

自宅発の自転車走行で、二人のホーム『中角橋』を基点に

目的の山まで自走し、登山し、そして自走でホームへ戻る。

今回の目的地は白山の頂上。

       

此処の所、思う様にトレーニング出来ない状態が何ヶ月も続き、

万全には程遠い自分の身体。

大変辛い行程になることは想像に難くないですが、

こんな企画にぶつかれるチャンスはそうそう無い。

事前に何度もシュミレーションして、行動時間を計算して計画を練って

充分過ぎる程の時間を掛けて、

ワクワクが大きく膨らみ過ぎて破裂しそう。

この前のめりな気持ちを収めるには、行くしかない!

全力で楽しもう♪

        

振り返ってみてもキツさに気持ちが萎える様な(笑)

こんなコースです。

        

土曜日の夜、23:45に中角集合

01_2
0:00 いざスタート。

九頭竜CR~(県)17号~R416~R157で、県境の谷峠を目指します。

03_2

今回、少しでも全重量を減らそうと、キャリアの使用は止めました。

平地走行であれば、背中に物を背負っていない方が格段に楽ですが

ヒルクライムには、とにかく重さは敵。

そう思っての装備選択でしたが、

自宅から峠までは700m以上の標高差。

特に勝山市内に入ってからはジリジリダラダラと延々登りが続き、

重い登山装備を背負ってはダンシング(立ち漕ぎ)もキツクて、

本当に辛かった。

背負おうが、背負わまいが、関係無かったみたい。(^^;)

         

出発から1時間余り走った最初の休憩地(コンビニ)で、

既に乳酸の蓄積&疲労を感じ始めていました。

04_2
まだまだほんの序盤、この先本当に長くて益々キツイ行程、

こんなんで大丈夫か俺!?

そんな私を見ても、いつも前向き超ポジティブなGOTOさん

「いやぁ~Fumiさん、早くも楽しんでますねぇ~(^^)」 見事な励ましです。

         

勝山市街地を抜け、暮見から先は本格的なヒルクライム。

売り切れちゃわない様、えっちらおっちら、やっつけます。

05_2
前照灯×2+登山用ヘッドライト で進みます。

            

幸い、連休の中日でトラックは一台も通らず

深夜であった事もあって交通量は殆ど無くて、

おまけに、これは想定していなかった嬉しい誤算?でしたが、

大きく明るい月が煌々と照らしていてくれて、真っ暗闇でなかったので

随分と心の疲労度が軽く済みました。

           

トレーニング不十分で体力的に非力な私、

GOTOさんと同じペースでは上がれないので、要所要所で待ってもらいます。

そんな私に嫌な顔一つせず、笑って励ましてくれる彼には

本当に元気付けられて、大感謝、大感謝です。

06

小原集落への分岐に在る電話BOX前で休憩していたら

通り過ぎた1台のバイクがUターンして戻ってきて、話し掛けて来てくれました。

「どうかされたんですか?」

(爆)いや・・・ 確かに僕達どうかしてるかも(笑)

こんな真夜中にこんな山奥で自転車、

何かのトラブルで帰宅困難者になっているのかと心配されてしまった(笑)

にこやかに談笑を楽しんで、男性は金沢へと走ってゆきました。

こんな出逢い、会話は、良い旅の重要な要素ですね。

           

ようーっし! 来たぁー!! 3:00 谷峠

07
一つ目の大きな山場を越えた。p(^^)q

           

長いトンネルを抜け

長い長い下り坂を寒さに凍えながら豪快に下って、

白峰集落から(県)33白山公園線に乗ります。

ここから別当出合登山口まで、過去にも数度の山行で自転車で走った道

色々な想い出を噛み締めながら、

懐かしく思い出しながらペダルを漕ぎます。

             

5時前に市ノ瀬到着。

08

ここから先はマイカー規制。

連休中日の駐車場は満車、溢れかえっています。

始発バスに長蛇の列が出来ていました。

09

                

計画段階での自転車の部の読みが甘く(体力不十分)

別当出合到着は当初の計画より1時間近く遅くなりました。

まあ、長い行程なので、コレ位は誤差の範囲。

計画表は充分な余裕を持って組んであります。

             

市ノ瀬~別当出合のヒルクライムは本当に堪えた!

徐々に夜が明けて茜色に染まる稜線上の雲が美しかったけど、

ゼェゼェ、ハァハァで写真撮る余裕無し。

完全に明るくなって、6時前にバス終点の登山口到着。

11
登山バスはピストンを繰り返し、

始発から1時間で7台分もの超満員の乗客を運んでいました。

           

先ずはここまで来れて本当に良かった!

慌てて装備換えに掛かります。

12
自転車君達、ココで仲良く待っててね。

            

6:10 いざ!登山開始♪

14

15

鳥居前で脱帽一礼。

先ずは吊橋渡って砂防新道を進みます。

16
わくわくするね。

              

自転車でほぼ売り切れた脚の具合を診ながらウォームアップ。

前回の経ヶ岳でもそうでしたが

自転車と登山では脚の使い方が違う為か、

脚が攣る程の疲労でも、自転車の疲れは登山でリセットされます。

今、かなり不安だけど、

きっと大丈夫。

           

中飯場で朝飯休憩。

ススキの穂が揺れていて、秋だなぁ~って実感。

17

             

登山道はやはり渋滞気味です。

何度も先行者に詰まって追い抜かせてもらいます。

別当覗きも人混みでした。

18

              

この辺りから上の標高では、トリカブトがそこかしこで満開♪

21

20
やっぱ花の癒しはイイネ。

             

7:50 甚ノ助小屋前では、テーブルが空くのを少々待ちました。

22
一段上の旧小屋のところのナナカマドは色付き始め。

この辺りの標高までは、アザミの仲間が満開です。

23
                 

この時間帯、睡眠不足による不調が頂点に達して、

生あくびばかりが出て、フラフラとめまいの様な症状もあって、少し辛かった。

エコーラインとの分岐で呼吸を整える。

25
             

ガレ場、谷川を横切って、十二曲がりが見えてくると

空へと続く景色が爽快で元気が出てきます。

26
急勾配の途中で、延命水。

27
3杯飲んどきました。

果たして今回の行程で、寿命は延びたのか?縮んだのか?

            

黒ボコ岩まであと少し!

30
キター!

32
大地と大空のエネルギーを補給。

岩の上からの眺めは、徐々に紅葉の雰囲気も感じられてきています。

33
             

この先はなだらかな木道の弥陀ヶ原。

ナナカマドの色付きが進んでいます。

34
ようやく本峰の姿が拝めて、またまた元気がアップ!

36

ナナカマドの赤い実も、そこかしこで見られて嬉しい♪

37
                

五葉坂をやっつければ、

39

室堂到着です。9:25

41

              

歩いている内に頭クラクラは治まって、体調は完全に戻った。

トイレだけ済ませたら、止まらず進む。

42

44

御前峰の斜面から振り返る室堂の眺めが大好き。

45
             

一度も足を止める事無く順調に登り上げて

9:55 頂上到着!

47
GOTOさんとガッチリ!握手!

きっと周囲の方々の目には、

『あの二人きっとこんな高い山が初めてなんだろうな』

『白山初登頂なんだろうな』

そんなふうに映っていたことでしょう。

それ程ハシャギたくなる位に、嬉しさが爆発していました。

49
とうとう来たぞ!

        

カメさんなでなでして、

50
御岳、乗鞍、北アルプス連峰の眺めを堪能して、

53
可愛いイワギキョウを眺めながらおやつを食べました。

55
しばし、嬉しさを噛み締める会話の時間を楽しみます。

            

カッコイイ別山の眺めも堪能して、

56

さて、帰ろう。

まだまだ先は長い。

58
             

10:50 室堂センターに入り小休

59
             

再び五葉坂を下って弥陀ヶ原を戻ります

60
紅葉の気配が目を愉しませてくれて、秋山への期待が湧いてくる。

61

63

64

         

砂防新道の渋滞を避けようと相談して、

黒ボコからは、観光新道へ入ります。

65
眺めの良い尾根道です。

           

名残のハクサンフウロが一輪だけ待っていてくれました。

67

群生も良いですが、一輪だけってのも、何だか趣深いです。

             

釈迦岳が見渡せてくる辺りから

タカネマツムシソウが多く見られました。

69

71
こんな時期だから花に期待はしていなかったのですが、

トラノオも満開だったり、草紅葉が綺麗だったり、色々と楽しめました。

73

75
                  

殿ヶ池避難小屋は建て替え工事で更地になっています。

76
             

あのラクダの背を行って、最後は石段の急降下だね。

77          
        

仙人窟の岩くぐり前後は、リンドウが満開。た~くさんありました。

78

79
               

やがて尾根道から見晴らしの無い林の中の道になって、

80

辛い辛い石段の急降下を、膝を痛めないように慎重に下り

81

下り、下り、下り続けて・・・

13:30 ようやく別当出合帰着

82
やった! 無事、登山の部終了です!

またまたガッチリ握手。

85
白山の神様、ありがとうございます。

         

ここから市ノ瀬までは豪快なダウンヒル。

その先白峰までも下り基調の快適な道です。

          

されど、登山の脚は疲労困憊でほぼ限界。

こんなんで自転車漕げるんだろうか?かなり心配でしたが

やはり自転車の疲労と山の疲労は全然別物の様で、

感じている激しい疲労度に反して、驚くほどに脚が回ってくれる。

30~40km/h overの巡航で白峰まで来たら

GOTOさん御推薦のシュークリームで嬉しい補給♪

88
普通のヤツを2個と、栃の入ったヤツを1個平らげる。

どちらも最高に美味かった。

           

甘味で復活したら

さて、帰路最大の難所、谷峠への登り返し。

89

どうにか問題無く乗り切って、脚の売り切れも無しで、

15:10 谷峠 トンネル通過

福井県に戻ってきた!

90

ここから先、勝山市街までのダウンヒルを楽しんで、

(県)112号で集落の中をポタしながら色々とお喋りを楽しんで、

九頭竜サイクリングロードに乗ってウィニングラン!

          

17:10

とうとう・・・

無事に、我等がホーム中角橋へ戻ってきました。

91
最後にまた、

ガッチリと、

握手。

          

自宅発着の行動時間は18時間以上。

終わってみればあっという間の、

長い長い遊びでした。

             

ゴール後のあの疲労感と、心の中は、上手く文章にまとめられません。

この気持ちが宝物です。

とにかく素晴らしい、一生物の想い出になりました。

            

Photo

         

最後の最後に向かい風と戦って無事帰宅を果たしたら、

シャワーを浴びて、

再び合流して、

想い出と肉を噛み締めて、

目一杯飲んで喋りました。

92

                

GOTOさん、本当にありがとう。^^

|

« パレードを見に駅前へ | トップページ | ぼ~っと、休日。 »

コメント

う~ん!
昔、山仲間の先輩から
「自転車で行って白山登れる!」とは聞いていましたが、
やはりそれなりの覚悟でそんな時間からのスタートなのですね~?
流石です!お疲れ様!!

しかし、白山もすっかりと秋色になってきましたネ?
燃えるような紅葉の白山にも、久しぶりに行ってみたくなりましたが、
どうも今年は時間が取れなさそうデス・・・

投稿: フレディ・M | 2013年9月24日 (火) 07時32分

フレディ・Mさん、こんにちは。
相当な覚悟で臨みましたよ(笑)
でも、楽しみながら行けばどうにかなるさ!って気持ちも半分。
だって、最近全然トレーニングしてないんですもの(^^;)
友人に助けられて完遂出来てよかった!凄い達成感です。

私も歩きながら、
紅葉時期にまた来たいなぁ~って、
早くも心の中がムズムズしていました。^^

投稿: Fumi | 2013年9月24日 (火) 12時20分

こちらこそありがとうございました。
Fumiさんのおかげで長年の夢が叶いました。
(一人ではできなかったです)

やっぱり同じ夢のある人と一緒に実現できたのが
なによりうれしかったです。

あまりにも嬉しかったのか、飲み会の時間はすごく短く感じました。

今日もまだ足がパンパンで、大変なことになってます。
でも白山を思い出して仕事中何回もニヤニヤしてます。

Fumiさんの日記の記事も何回も見ています(笑)

そしてこの日記の一番最初の「年に一度はお馬鹿チャレンジ TEAM中角」思わず笑いました。

なんて完成度高いんですか!!

来年このデザインの小さな旗作って、お馬鹿チャレンジしましょうか?

というか言ってしましたね年に一度(笑)
是非お馬鹿しましょう!!

投稿: goto | 2013年9月25日 (水) 22時20分

gotoさん、こんばんは。

飲み会、私ももの凄く短く感じました(^^)
てか、gotoさんあんな席でも優し過ぎです!なんてマメに動くんですか(笑)
次回は私ももっと焼き係やりますんで・・・^^;スンマセ

昨年の段階ではもっとステップアップ的に目指してゆくつもりだったはずでしたが
一気にぶっ飛ばしていきなりの本丸攻略でしたね
ある意味想定外の展開でした(爆)
出発段階では完全に自分自身半信半疑
ど~んとやってみよう!!!なスタートでしたが
優しく、相変わらず何時も前向きポジティブなgotoさんのお陰で、
無事に!そして楽しく!素晴らしい想い出を創る事ができました(^^)
ホント、こちらこそ、一人では絶対に無理でしたヨ。^^

TEAM中角標語気に入って頂けて良かったです♪
毛筆フォントをインストールして、墨のハネや雫もネットの無料素材を拾ってきて
落款印はペイントブラシで手描きで創りました(^^)
それ程の思い入れです(笑)
これからもお互い思うような時間は作れなくとも、
是非!コノ旗の下でお馬鹿やっていきましょう!!
(あ、言っちゃった。。。)

投稿: Fumi | 2013年9月25日 (水) 23時47分

また凄い(酷い)ことにチャレンジされたんですね

往時だけで6時間のヒルクライム
普通ならそれだけでお腹膨れちゃいますよ

更にそこから白山登山・・・ヒエィ~~

休憩無しで山頂まで!って凄い体力ですね
(もし登山だけご一緒しても付いて行けないような気がする~)


この様に、少々無理したチャレンジの方が達成感ありますよね
一生の思い出にもなりますし・・・

本当に本当にお疲れ様でした

投稿: taizo | 2013年9月26日 (木) 19時14分

ね、taizoさん、酷いでしょ(笑)
こんな事誰がやろうって言ったんだ!責任者出て来い!! って話ですよ。
二人とも喜んでやったんですケド(笑)

大丈夫、mt.Fuji-taizoなら登山は問題無く御一緒できますよ♪
自転車はダメ!ボクが置いてかれる

自転車も山も、全体の行程を常に頭に置いて、イーブンペースを心掛けました。
その分、タイム的には登山も特別速くはないですよ(^^)
只、メチャクチャハードだったのは間違いないです。
トンデモナイ達成感でした

あざっす!

投稿: Fumi | 2013年9月26日 (木) 23時54分

無事にご帰還~お疲れ様でした
いやぁ~さすがFumiさんですね

互いの信頼関係が無いと苦楽も共に出来ませんし
さぞご友人との打ち上げも盛り上がったことでしょうね

しかし三度の飯より好きでないと、この工程はとても
ハードな荒行?とでも言えるでしょうねぇ

一番に感謝は山の神よりお許しを下して、
帰宅まで心配しているご家族、特にお家のカミさんなんでしょうかねぇ


投稿: RIN | 2013年9月27日 (金) 08時14分

RINさん、こんにちはぁ

はいまずは無事で何よりでした。^^
こんな馬鹿げた事を一緒に楽しんでくれる友人と、
仰る通り、いい歳した男に、家族に責任ある主人に
こんな事を許して送り出してくれる我が家の山の神に感謝感謝です

山も自転車も大好き、どっちも目一杯楽しみたい!
酒宴も大好き!
私は欲張りなんですね(^^;)

投稿: Fumi | 2013年9月27日 (金) 12時30分

自転車で往復だけでもヘンタイ×
タイヘン○なのに登山のスピードもけっこう早いですね。
1日違いで天気がこうも違うとちょっと凹みましたw

投稿: MA310 | 2013年9月27日 (金) 17時15分

MA310さん、こんばんは。

大変態デナクテヨカツタ(^^;)
登山時間が割と速かったのは、軽く補給を採る為の小休止を何度か取っただけでランチタイムを取らなかったからかな?と思います。^^
MA310さんとボクは、いつも白山は1日違いとかニアミスな感じですね(^^)

投稿: Fumi | 2013年9月27日 (金) 22時50分

久しぶりにブログ拝見したら
すげ~ことやってましたね、おそろしや・・・
いやいや、素晴らしい友に素晴らしい体力!!
あっぱれ!!
ちょっと憧れる(*^_^*)
私も今度生まれ変わったら男がいいな。
んでもってそんな強靭な体力で楽しいこと
いっぱいしたい(笑)

投稿: みれ | 2013年10月 3日 (木) 11時00分

みれさん、私的には真っ暗闇の釈迦を独りで登る方が数百倍おそろしや・・・

バカが、おバカな企画でバカみたいに遊ぶのに憧れますか(笑)
みれさんも相当ですね♪(笑)
生まれ変わったら、男になるついでに、中角橋の近所へ引っ越して下さい。
そうすれば自動的にTEAM中角入部決定♪

相変わらず楽しい事いっぱいしとられるじゃないですか(笑)
岩にへばりついたり、岩にしがみついたり、岩にぶら下がったり・・・(^^)
聖岳の記録、写真素敵でした!ボクもあの景色を見に行きたい!
登りたい山リスト入り決定です

投稿: Fumi | 2013年10月 3日 (木) 12時54分

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 自宅発完全自力登山(白山):

« パレードを見に駅前へ | トップページ | ぼ~っと、休日。 »