海の日
連夜の激しい雨に落胆しながら、翌日の予定を白紙にして夜更かし。
気が緩みまくって、目覚めは9時半。
窓の外を伺うと路面は乾き始めている。
即座に脱出すれば自分の休日だったのだろうが、
お嫁ちゃんが作り始めた朝食を待ってる内に
子供(男子)達が騒ぎ始めてしまった。
「どっかつれてってー!」
「どっかいきたい~!」
「プールぅ~~~!」
「うみぃ~~~~~!!!」
「つりぃ~~~いきたいぃ~~~~!!!!!」
・・・(--;) はぁー・・・。
その声を振り切って背を向ける・・・ 事が、出来なかった。
お嫁ちゃんには、
『休みのたんびに遊びに連れてく癖が付いてしまってタチが悪い!』
って、苦言を呈されるのだけれど・・・
でもねぇ。。。
私が子供の頃は、
自分の兄や、同じ町内の年の離れたお兄ちゃん達と毎日遊んでて
いろんなことを教えてもらえた。
教え込まれた。
良い事も、それ以上に悪い事も(笑)
今の子達には、そんな機会が少なそうだから・・・
『友達と遊ぶ』 と言ってもゲームばっか。
例えば同じ部屋で友達5人が過ごしていても、
1人か2人が画面の前で、後の子はそれを見てるだけか、
各々自分の携帯ゲーム機で遊んでるだけ。
それを、『遊ぶ』 って言うのかい?
って、いつも思う。
だから、
何だかちょっと残念な寂しい気持ちもおぼえつつ、
『父ちゃんがもっと楽しいコト教えてやる!(^^)』
って思ってしまう。
今日は海の日。
行き先は当然海ね♪
浜茶屋へ入ってラーメンすすって、いかにも『海水浴場』ってのもイイんだけど、
今日もやってきたのは
こんなのが見守ってくれる海岸。
沖にテトラが入ってなくて、網やロープの境界線も張られてなくて、
水平線が広~~~く見渡せるココ。
学生の時に海無し県の岐阜から福井へ来て、
とにかく海が大好きになって、色んな所を巡り巡ったけれど、
一番大好きな眺めは、
砂浜+だだっ広い水平線。
コレが一番気持ちイイ♪
浜地から波松~富津~県境へと長く続く砂浜が好き。
私が若かった頃、今から20年程前には、
波松辺りにはダンボールでソリ遊びが出来る程の砂丘が在ったが、
今は面影も無くて、
侵食が酷くて、常に護岸工事の業者が入っている。
それがちょっと寂しい。
砂浜の砂は、川が山から運んでくるもの。
上流に次々とダムや堰堤が築かれて、
砂の供給が止まって、
砂浜の海岸はどんどん痩せてく。
ダムの全てが悪ではないが、
風が吹くと桶屋が・・・的に、色々な事が起きるね。
前置きが長くなってしまったが、
そんな事を色々想いながらの、
海。
末っ子は、まだ自分では波打際から沖へ出られなくて、
洗濯機に揉まれる様に転げまわる(笑)
そうやって、思いっきり水を飲んで、
水の怖さをちゃんと憶えなさい。^^
って、
本人笑いまくってるけど。^^;
長男は、コッチが冷や冷やする位、
自分でどんどん沖へ出てゆくようになった。モチロン、浮き輪付きだけど。^^
波のある海は、沖へ出るのは簡単だけど、
岸へ向かって泳ぐのは意外に進まないもの。
微妙にテンパッた長男の顔が可愛い♪ ガンバレ(笑)
身体が冷えたろうからと一旦上がらせると、
男児達は直ぐに次の遊びを見つける。
落ちてたボールや棒を拾って・・・
お、末っ子イイ感じのフォームだ
長男空振りぃ~♪ ^^
子供達が陸で遊んでいれば、
私もゆっくり出来る。
少し散歩。
ここの砂浜は波打際から10メートル程の処に白い帯がまだらに在る。
全て貝殻。
当然、海中には多くの二枚貝が生息して居るという事。
只、日本海側では潮の干満による海面の満ち引きが殆ど無いので、
ここらに潮干狩りの文化は無い。
貝殻の殆どはアサリだが、
過去の私の経験だと、足が付かないトコより更に深い水深3~5m位の辺りで
その気になって一生懸命、素潜りを何時間も頑張って繰り返して
やっと、翌朝の家族分の味噌汁の具が採れるかな?程度なので、
非常に効率が悪い。
おまけに、帰る頃には肺が疲れて痛かったりする。
砂浜を離れて防風林の丘の方を歩くと・・・
なんじゃコレ?蕾?実?って思うけど、
これは若い実。
『 ハマボウフウ 』 凄い造形だね。
そのすぐ近くに、コレ♪
目にも鮮やかなこの色彩♪ 『 キアゲハ 』 の幼虫。
身近なトコではニンジンンの畑などでよく見られますが、こんなとこにも!?♪
って、帰宅後調べてみたら
幼虫の食草はセリ科だそうで、ニンジンもハマボウフウもセリの仲間。
なるほどね。^^
他に目に付いたのは、
『 ハナナス 』
食用のナスと同じ仲間なのかどうか?
食べられる実が成るのか?は知りませんが、
花姿はそっくりですね。
想像以上に棘が強力なので触れるには注意が必要。
砂浜の侵食防止に、数百メートル毎にこんなテトラ帯があるのですが、
ここも楽しい遊び場。
こんな場所へ下りて覗き込むと
様々な生き物が居て、
コレは良い酒のつまみになる 『イボニシ』
波がザバンザバンと被る場所にいっぱい居る 『イソガニ』
そんな生き物を狙ってか、テトラ帯の周囲にはクロダイなどの魚が寄ります。
砂浜には無い海草も茂っているので、小魚も居付く。
シュノーケリングに慣れてきた長男を誘って
この周囲で潜って遊びました。
消波ブロックに向かって押し引きする海水は
ブロックの隙間へ向かって流速が増すので、近付き過ぎると吸い込まれたりします。
不用意に手を出して身体を支えようとすると
様々な貝が付いているブロックで手を切ってしまう。
そもそも、波の力に勝って身体を支えるのは無理。
先ずはそんな説明をして、注意点を分からせたら
お互い顔を浸けた状態で、浮き輪につかまらせた長男を引っ張って連れて行きます。
水面に伏せていると
子供の視線は真下ばかりを向きがちなので、
私が魚を見つけたら指差しながら前へ出て視線を誘導します。
シュノーケリングでの海中(生物)観察が初めての長男、
目の前で泳ぐ魚に大興奮で思わず喋ってしまい、アババゴボボとやっておりました(笑)
テトラに近付き過ぎないように長男をコントロールしながら、
周囲の海草の森をパトロール♪
水中で撮影できる機材を持っていないので、
以下はネット拝借画像でイメージを再現しました。
画像を吟味したので、実際見た感覚にかなり近いです。
水面に浮きながら見られる光景で一番多いのはこんな感じかな↓
クロダイ↓は2、3匹連れ立って泳いでいるのが何度も見られました。
スズキ↓も、通過してゆきました
海草の周囲で良く見られたウミタナゴ↓
大きな魚にはモチロン興奮しますが、こんな魚が結構可愛くて癒される。
クサフグ↓の子供はかなりの数が見られました。
泳ぎがすばしっこくはないので、
手の触れそうな距離で追いかけながら一緒に泳げます。
長男が言うには他にも黒と黄色の縞模様の魚が二匹居たそうですが、
私は見つけられなかった(^^;)
聞いた特徴から推測するに、恐らくキヌバリ↓かな?
ついつい時間を忘れて、身体が冷え切ってしまうまで楽しんでしまいました。
以上、再現画像終了です。^^
最後はまた、
飛びたくて仕方が無い長男。
おまけに、帰ってからお母さんにも見せたいらしく、
「写真とって!(^o^)」
「とれたぁ?(^o^)」 結構しつこい。^^;
中々ベストタイミングでシャッター切るのって難しいんだよねぇ。
スタートラインを決めて、
どれだけ先へまで飛べるのか何度も何度も・・・
次男君も負けずに参戦
飛んで、登って、飛んで、登って、
そんなに楽しいか?(笑) ^^
笑い声がいっぱい飛んでいって、砂まみれになって転がっていました。
今日も一杯遊んだね。
やっぱ海はいいねぇ。^^
帰宅後は、
イボニシを塩茹でにして、ビール♪
この苦味がたまらん♪
サザエは採ったら叱られるから、庶民はコレ♪
やっぱ海はいいねぇ。
幸せ。
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コメント
海 良いですね~~
私も大好きです
磯場やテトラに行くとたくさんの生物がいて
見ているだけで楽しいですよね
Fumiさんはイボニシ派ですか!
私はイシダタミ派です
湯がいて食べると酒のあてにGOOなんですよね
私も海に行きたくなって来ました
今週末、家族誘ってみます
投稿: taizo | 2013年7月17日 (水) 17時48分
taizoさん、こんばんはぁ
海はいいですね~
生き物がいると、子供も夢中になって追いかけて、退屈しませんね。^^
イボニシ独特の苦味が癖になってしまって、ビールに合い過ぎで(^^;)
イシダタミも美味しいですね♪
でも残念ながら、ココら一帯にはイシダタミ殆ど居ません~(ToT)
砂浜系テトラ帯よりも岩場の方がイイのでしょうか?
磯の方が生き物多いですもんね
密猟者に間違われないようにね~(笑)(^^)/
投稿: Fumi | 2013年7月17日 (水) 20時19分