山守。の、お手伝い。
いつもその懐で遊ばせて貰っているので
自分のところへこんな話が来るのは、きっと山の神の采配。と、友人の好意。
喜んで参加させて頂きます。
山好きーな皆さんのお手伝いです。
林道が今週開通したばかりで、
峠には既に待ちに待っていた登山者の車が沢山ありました。
殆どの登山者が目指すのはあのとんがり。
我々は逆向きのコッチ。 6:50
エンジン草刈機×5台 手刈バサミ ノコギリ
エンジンの燃料も皆で手分けして背負います。
根曲り竹や熊笹は地下茎を伸ばして旺盛に繫茂を続けるので、
そうしたエリアを通る登山道は定期的な手入れが必要。
一旦伐開した道でも、その後の手入れが無ければ直ぐに埋もれてしまいます。
ある方が言いました。「草刈り作業はForever」
今日ご一緒させて頂いた先輩達は、
長年に渡ってこうした事を続けてきていながらも
あえてそれを公言したりしない「書く必要も無い」というスタンスですので
お名前は記しませんが、
まあ、そんなとこがまた、こんな山男達の素敵なトコだなぁと思います。
水場を過ぎ古道の峠を越えるまでは良く踏まれた道で、笹原も無いので
登山道内に飛び出てきているものをチョキンチョキンと切る程度で進みます。
雪深い処にある山では
積雪期が明けると倒木や倒伏による障害物がありますので
ノコギリを使っての撤去作業も行います。
思いのほか天気が良く、歩き出して1時間程で既に汗だく。
ブユなど刺す虫も多く出始める時期ですし、ダニも心配。
作業の事もあって、きっちり肌を覆っているので暑くて暑くて仕方が無い。
ウェアやインナーにお金を掛けていない私は尚地獄です。^^;
しかし、笹原エリアへ出るまでの間は
道すがら可愛い花達が癒してくれます。里山と高山が混在する様な植生です。
『 アカモノ 』 が多く見られました。
小さなベル型の花が本当に可愛いです。
『 ユキザサ(雪笹)』 は目立つ花ではありませんが、
花後に付く実が秋には真っ赤に熟して、
紅葉時期には、透明感のある宝石のルビーの様になって目を引きます。
雌雄異株だそうですが、私には写真のものが雄花か雌花かは判りません。
お、これは 『 サンカヨウ 』 もう花は終わっちゃってるかな。
白い花の佇まいが可憐で、ファンが多いですね。
細い登山道の直ぐ脇にあったけど、これは刈らないようにしなきゃ。^^
踏まれちゃわないといいね。
これは木だなぁ。名前なんだろ?
葉はウツギの仲間っぽい。
これは 『 ナナカマド 』
ツシマナナカマドとか種類があるそうですが、
私は全てひっくるめてナナカマド。^^;
秋の紅葉と真っ赤な実が楽しみ。
この時期は、タニウツギ意外は白花ばっかりだなぁ。
これは葉からすると桜の仲間。花の造りもそうですね。
何サクラかなぁ・・・あっ(*^^*)・・・ラブラブ中に邪魔してゴメンョ。^^;
綺~麗~な虫♪ 形はゾウムシの仲間かな。
さて、本格的に労働が必要なエリアになったら、
6人が数十メートル~100m間隔ほどに散って、手分けして作業。
エンジンの音が山間に響き渡り、吸い込まれてゆきます。
皆さん無休で黙々と。
自分の分担が片付いたら入れ替わるように前へ出て刈りまくる。
雪山でご一緒した時はノンビリ伸び伸び遊んでいる姿ばかりを目にしているので
こんな風に真剣に汗を流す姿を見るのは何だか新鮮で。嬉しい。
私はノコギリ作業と
草刈機ではやり辛い高い位置や段差の岩の周囲などを手バサミで刈ってゆきます。
登山愛好者は御高齢の方も多いですから
特に段差では岩の形がちゃんと出る様に、
上から見下しても足を置く位置がちゃんと見える様に、
つまづき易かったり滑りやすい物が視認出来る様にと意識しました。
皆の頑張りの跡は、こんな感じ。
道っていいね。
頂上への雄大な姿が見えてきて、
青空に映える山容が爽快で、
『あ~。。。来て良かったぁ~~~。』 やっぱ山はいいね。
振り返ると、あのマッターホルン♪
ええトコやぁ。。。
急斜面のガレ場に差し掛かると、小さな黄花の株が沢山ありました。
ニガナの仲間かな。
急登で足を止めて振り返ると、歩いて来た尾根が美しく見渡せます
お、頑張って刈っておられる。
ご実家が兼業農家とのことで、草刈機と麦藁帽が似合っています。
「みつわ(ホームセンター)で買ったんか?」 ってイジられてましたが(笑)
made in USA の由緒正しきストローハットでした。 オシャレ♪
終日丁寧な作業をしておられましたね。^^
主峰が近付くと、谷を見下す斜面は白花がいっぱい。
『コバイケイソウ』
昨年は夏の白山でもこの花がダメな年で、殆ど見た覚えが無いですが
今年はいきなり沢山見られた♪
谷の下方へ視線をやれば、
いまだ残雪が見られます。
10:40 作業を一段落して頂上へ。
ばらけながら刈ってゆき、
先陣が刈った後を更に後続が仕上げながら進んでいきますが、
皆さん本当に熱心に、何かに憑りつかれた様に作業をしているので
全員が頂上まで集合するにはかなりの時間が掛かりました。
ランナーズハイじゃなくて「草刈りハイ♪」なんて名言が出ていました(笑)
とりあえず、おつかれ~♪
一服していると
続々と登山者も登ってこられて、賑やかな頂上になってきました。
11:30 昼食を終えたら引き返し。
今日はこの後の予定の為にも下山目標は14:00です。
アップダウンが激しくて、普通の山と違って下り?もキツイこの山。
戻りにも同じ位の時間が掛かる為あまりゆっくりしていられません。
私、てっきり帰りはノンビリかと思っていたら
登り目線と下り目線では道の見え方も違うし、
刈り残しを更に綺麗にしながら、作業続行です。
ホント、登って下って・・・長い尾根。
草刈り魂!
ナルホド確かに、マシンを操っていると止まらなくなります(笑)
どの山にも、
必ずそこを愛して守っている人が居る。
登山道が在れば、必ずそこには人の手がある。
その人達の、歴史と、想い出がある。
いつも勝手に楽しんで、好き放題遊ばせて貰うばっかりの私ですが、
改めてそんな事を思い直す事ができて
とても幸せな『お手伝い』でした。
先達達に感謝。
13:45 作業終了。下山。
想定外の暑さで、1.5リッター背負ってきた水分は随分早く底を突いてしまい
終盤は結構辛かった。ここのところの体力低下を実感(TT)
皆、充実の疲労だった様で、
誰かさんも
「これで俺の夏山は終わった!雪が恋しいぃ!!」
(笑) ^^ ホント、そうですね。
一旦帰宅して汗を流したら、
おつかれさぁ~ん♪
久し振りに、賑やかに楽しいお酒が飲めました♪
良いお喋りがいっぱいできた♪
。。。昨晩も殆ど寝てなくてヘロヘロだった私
宴の途中で撃沈して寝てしまいました。。。○| ̄|_ ゴメンナサイ。
ひょっとして、私のせいでお開きが遅れたとか?(^^;)
みなさん、本当に、充実の1日をありがとうございました。
お疲れ様でした。
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コメント
登山道整備お疲れさまでした!。
このような人達のお蔭で皆楽しく山にのぼれるのですよね。
金草クラブさすがです。
投稿: ゲンゴロウ | 2013年6月10日 (月) 05時17分
ゲンゴロウさん、おはようございます!
登山道に歴史あり。人ありき、ですね。
ゲンちゃん親子が汗を流してくださった小舟山の尾根、
赤兎の小舟分岐から法恩寺、経ヶ岳へと繋いで歩いてみたいです。(^^)
投稿: Fumi | 2013年6月10日 (月) 08時48分
お疲れ様でした。
皆さんのおかげで山登りを楽しく安心して計画する事が出来るのですね~
頭が下がります。登山者が喜ぶ姿を重い浮かべて作業をされているのでしょうね~
2年前程に県境の富士写ヶ岳と続いている火燈山を再度登れる様に刈り入れた後を踏み固めて道をつける作業に参加したことがありますが、なかなか大変な作業でしたよ。
有りがたいことです。本当に
投稿: マッチん | 2013年6月11日 (火) 09時09分
マッチんさん、こんにちはぁ
富士写~火燈山は、不惑新道~火燈古道と繋いで大内峠から周回できるんですよね。^^
昨年、大聖寺の山の文化館を訪れた際に、火燈古道を再整備して下さった方とお話する機会がありました。
マッチさん、そのお手伝いをして下さったんですね。^^ありがとうございます。
昨年末から、その登山道を使って歩くコースが頭の中に2つ程計画があるんです(笑)
いやぁ~奇遇です。
ありがたいことです。本当に(^^)
投稿: Fumi | 2013年6月11日 (火) 12時34分
お疲れさまです~~
貴兄みたいな方々がいらっしゃるから
私みたいな者たちが気楽に山に登れるんですね!
ホント感謝・感謝です
金草岳の登り口って冠山峠の逆側なんですね
よ~~~~く分かりました
是非、家族で登ってみたい
そんで「パパの友達がこの道を整備したんだよ~」って伝えたいです
時間作らねば・・・
投稿: taizo | 2013年6月11日 (火) 21時51分
taizoさん、え、え~っと、
パパのお友達のお友達ね(笑)
ボクは只のお手伝い(^^)
長年に渡ってやってるこうした裏方さんって、
あまり深く理屈っぽく考えずに(し、シツレイか!?^^;)
純粋に好きだからとか、先人から受け継いだ事への尊敬とか恩返しとか、
そんな感じで、自然に当たり前の事の様にされているんだと思います。
歩くほうも気負わずに、
気楽に歩いちゃって下さい(笑)
taizoさんトコみたいな素敵な親子が歩いて、使って貰える事が、
裏方さんの一番の喜びだと思います。^^
でも、金草岳、帰りもアップダウンで意外にキツイよ~(笑)距離以上に♪
でも、よいところ。^^
ニッコウキスゲが満開の頃に、また行きたいなぁって思ってます
投稿: Fumi | 2013年6月11日 (火) 23時19分