お嫁ちゃんが 「薬師寺展見に行きたい。」 と言うので
金沢へお出掛けしてきました。
いつもの様にお父ちゃんだけ早朝発自転車で行きたかったのですが、
残念ながら雨天で断念です。
石川県立美術館で開催中の『国宝薬師寺展』 会期が明日の日曜日まで。
4月の終わりから始まって、2ヶ月で既に8万人超の入場者
期末の週末は相当な混雑が予想されたので開館時間に合わせて行きましたが
既に駐車場は満車でした。
本多の森ホール近くの駐車場に入れて、雨の中テクテク歩きます。
国宝6点を含む奈良薬師寺の宝物44件の展示です。
主な見所は何と言っても仏様。
普段は見られない後姿、うなじや後れ毛の感じ、
大きな観音様の
肩越しの斜め後ろから拝見する御姿には何だか特別な美しさがありました。
(HPより拝借した館内の写真です↓)
仏様を解説した子供向けの冊子が大変分かり易くて勉強になります。
美術館というと子供連れは少々気を張りますが、
館内の雰囲気がそうさせるのか
我が子達意外に大人しく、ちゃんと観覧していました。
長男は丁度大仏や聖徳太子の時代を習ったところだそうで、
仏像の鋳造を描いた絵巻物などにも興味津々で
解説や会話を楽しみながら見てまわることが出来ました。
でも、常設展示の方にあった甲冑や刀の方が楽しかったそうですが。^^
平素では中々感じられない 『ゆっくりとした』 時間。
こんな休憩スペースで窓の外を見ているだけでも贅沢な心持ちです。
男児達はここぞとばかりに羽を伸ばします(笑)
1回ロビーには、単なる喫茶スペースではなく
本格的なスイーツのお店が入っていたりして、女子はこの点も大喜び。
公共施設にしては珍しいなぁと思いました。
シュークリームは、ハードタイプの皮がとても美味しかった♪
良い時間が過ごせたね。
美術館の隣は、旧陸軍の建物が並んでいます。
赤レンガ造りの重厚な建物が素敵です。
県立歴史博物館として利用されていますが、現在は休館中でした。
お昼が近付いてお腹が鳴り出したので、移動します。
近江町市場へ。
食いしん坊はこんなところへ来るとわくわくしてテンション上がります♪
一際甘い香りで強烈に存在を誇っていたのがこのお店。
日本中の、各地の梅が並びます。梅干や梅酒を漬け込む季節ですね。
飛び抜けて高価だったのはやはり紀州の南高梅。一桁違う勢いです。
福井産の西田梅(剣先)も、小振りな割にはかなり高価な部類でした。
種が小さく肉厚で味も良いので市場評価が高いんですよね。
他所の土地へ来てこうした事を目にすると、とても嬉しい。
ウチの奥様は加賀野菜の金時草(きんじそう)と甘栗かぼちゃをお買い上げ。
お~♪そんな季節だね。^^ って感じです。
金時草は私の大好物。福井のスーパーマーケットではまず見かけませんので
金沢へ来たら、これだけはとにかく外せません。
あと・・・私の好物は♪
暑くなってきたら・・・
うなぎ・・・じゃなくて、庶民はコレ♪
私は、炭火で焼いたどじょうの蒲焼が大好きです。
美味しいし、骨まで丸ごと食べられて、体が元気になる!気がする(^^;)
1本100円。10本お買い上げ。
当然これだけではお腹が膨れないので、ハモの押し寿司も買いました。
これも大好物の『のどぐろ』と迷ったけれど、やっぱ旬の『ハモ』
市場内を隈なく歩き回って堪能したら、奥様は
十間町口のコーヒー屋さんへ寄って豆やコーヒー(飲料)を買うのが恒例です。
でも、今日の私はコーヒーよりもビール! を・・・ぐっと堪えて、
帰ってから温め直してって選択種もありましたが、
結局10本食べちゃいました。
小腹を満たしたら、お嫁ちゃんのリクエストに沿って車を走らせて、
清川町の『factory zoomer』
新竪町の『taffeta』
田上町の『Sumire』
と、雑貨店ツアー(TT)
新竪町は、
片町に近い竪町からちょっと離れていることもあって少々閑散としていますが
とてもセンスの良いお店が数多く在ります。
通りが一方通行で、駐車場も無い為、どうしても敬遠されがちですが
個性的な世界が広がっています。
その、新竪町の中にある、こんなお店。 ここはお勧めです。
昔ながらの、地元に愛されてる存在って感じ。^^
控え目ながら気のいい御夫婦が優しく応対してくれます。
学生・子供達にも愛用されているようで、
メニューの価格もとってもリーズナブルです。
注文後に巻いてくれるので、
御飯がほんのり温かくて、海苔の香りも残っていて手作りの温かみが感じられます。
鉄火巻、タコマヨ、タコわさ大葉巻、鯖押寿司、
これだけ注文して、このボリュームで、890円。
店頭で注文する時、鉄火巻を食べたいと言ったのが末っ子だったのですが、
それをちゃんと気遣って下さって
ワサビ抜きの鉄火だけ小さく切って下さいました。
さりげない優しさに、なんかちょっと感激。
どれも本当に美味しかったです。このお店は良い。^^
雑貨屋ツアーでお嫁ちゃんが満足したら、
西の茶屋街へ寄って
甘納豆屋さんの『かわむら』へ
オレンジピールをつまみながら港を目指します。
渋皮煮の栗は少々高価ですが、やはり美味しい。別格ですね。
高台から海へ下る頃には完全に天気が回復して夏空。
大野の先端にある『からくり記念館』へ行きました。
残念ながら展示スペースは撮影禁止です。
大野弁吉は京都生まれで、奥様の出身地である加賀藩に住んでいたそうです。
長崎で蘭学を学び、
からくり人形、写真機、望遠鏡等等、数々の作品を製造した発明家。
それも、仕事ではなく趣味としてやっていた。^^ イイネ。
展示内容は、
こうした古来の『からくり』に関するものから
様々な種類の歯車や木工パズルを実際に触れて楽しめるものなど。
エレキテルの実験は、是非やってみるべし!
棒を握る方の役をする人は相~当~ビックリするよ。
有名なからくりの『茶汲み人形』の実演が見られました。
構造を見せて下さいながら、畳の上での使用を想定してある事、
お殿様の前で実演する際に失礼にならない様
決められた距離以上は進まずに自動でUターンしてくる事などを
解説してくださいます。
昔のゼンマイは鯨のヒゲなんだよね。
見事な動きに、やり終えたお人形自身も御満悦顔です。
階段をバク転しながら下りる人形も実演されました。
体内に、砂時計の水銀版みたいなものが入っていて
一気に落ちてしまわずに、ゆっくりと時間を掛けて動きます。
展示を見終えたら、体験スペースで遊んで
いい時間になったので、おしまい。
工作好きの我が子達、
長男は特に普段から『ロボット創りたい』とか話してばかりいますから
良い刺激になった様です。
最後はいつもの様に
県庁近くの大きな本屋さんへ寄ります。
児童書、専門書、マンガ、何でもかんでもとにかくいっぱいあって、
自分の興味を引くものが必ず見つかります。
キッズスペースや、座って立ち読み?出来る椅子も用意されているので
何時間でも居られそうな本屋です。コーヒーショップも併設されています。
本の虫の長女は、ココへ来ると目が輝きます。
帰宅したら、
長男が金時草の葉っぱをむしってくれました。
葉を取り終えた後のじく(茎)は、そのまま土に刺しておけば根が生えてきて
再び葉を収穫する事ができます。
茹でた葉っぱは、ほうれん草のおひたしみたいに食べ易いサイズに切りますが
包丁を入れるとオクラやモロヘイヤみたいに粘り気が出ます。
私は、生姜をすってかけて
醤油やポン酢系のものを少しかけて食べるのが好きです。
さっぱりとして、暑い時期でも食がすすみ、栄養満点です。
金沢満喫の1日でした。
めでたし。
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