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2013年5月12日 (日)

白山 今日も快晴

 

二週間前、東面台地で快感に浸ったあの日、

私はこう教わった。

「山スキーでは、

 極稀にしか巡ってこない様な最高の日の事を 『 The Day 』 と呼ぶ。」

極稀に・・・・・確かにそう聞いたはず。。。だが?

滅多に無い筈のそんな日に、

どうやら、

またまた当たってしまった様だ。

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計画段階での週間予報では、この週末は雨。

約束はしたものの、諦めの気持ちが大きかった。

が、週半ばを過ぎると『んっ?』って感じになってきて、

前日までの雨から一転、日曜にドンピシャ!で晴れぇぇぇ!!!

 

AM 5:30 市ノ瀬到着で準備に掛かる。

市ノ瀬~別当出合は未だ通行止なので、車で登山口までのアクセスは出来ない。

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今回もまた、重装備でのMTBヒルクライムから始まる。

6:00 出発

 

Okdさん、Hmdさん、Matちゃん、Gtoさん、楽しくお喋りがはずんで、

まったり走ったのにあっという間。

別当までの道が随分短く感じた。 6:45

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吊橋の踏み板は既に取り付けられていて気楽なスタートだが

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序盤は急な石段が続き、(スキーブーツ)兼用靴での登りは辛くてうんざりする。

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昨年よりも随分雪が多く、

堰堤より上には雪面が繋がり始め、早くにシール歩行へ移ることが出来た。

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今日はHmdさんがガンガン曳く。

 

中飯場手前からこの雪の量。

斜面は何コースも選んで進めます。

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帰りのコースを相談したりしながら、楽しいお喋りは続き・・・

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甚ノ助避難小屋も、今日は随分と近くに在りました。

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ポカポカ陽射の中でノンビリ休憩。

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この小屋正面には、取立~大長~赤兎と続く加越国境の山並が美しく見渡せる。

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ここから少し斜面がキツクなる。ジグを切りながら南竜分岐へと登る。

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斜面上部で甚ノ助谷を東へトラバース。(ボクは恐々ヘッピリ腰で。^^;)

エコーラインの尾根へと移る。

 

急斜面が続きますが

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背後からデッカイ別山が見守ってくれていて、余裕を持って振り返れば絶景です。

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尾根上部の緩斜面まで這い上がれば東の景色が見渡せて、

御嶽山、乗鞍岳が美しく御登場。

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今日も ド!ピーカン!

最近山へ来るたんびにこの臭いがしますが・・・

「今日も当たりの香りがぷんぷんしますね♪」

 

目指す頂上が見えてくる。

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広大な弥陀ヶ原へ出ると、

さっきよりも頂上がちっちゃく見えて、遠ざかった錯覚を覚えます。

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ここもHmdさんがガンガン曳いて、

マッチャンも私も、「止まってくれ!」と懇願しますが、無視!(T-T)

後で聞いたら、「だって止まると寒かったんだもん。」 って。。。

無休で室堂まで登り上げる。 10:35

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こんな人里離れた場所ですが、既に営業は始まっています。

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中に入って休憩。

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写真では明るく写っていますが、

入り口以外の窓は雪で塞がっていますから、中は超薄暗い。

フロントに最低限の照明しか点いておらず、目が慣れるのに時間を要します。

目を凝らしてメニューをチェックすると・・・

フルラインナップ!

ビールも焼酎も、ワインもウィスキーも、カップラーメンも売ってる♪

(350ml缶で500円するケドね。^^;)

 

休憩後、頂上へ向けてアターック!

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この斜面から振り返る景色が大好きです。

室堂、その背景に別山。

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雪面左肩の最上部まで登ってスキーをデポします。

愉快な仲間と一緒だと、何やってても楽しいね♪

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わはは♪

 

巨岩、溶岩柱が点在する尾根を歩けば、

頂上はすぐ近くです。

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雪が融けて地面が出ている場所には、霜柱がありました。

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12:10 頂上着

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超エキスパートなスキーヤーの皆さん。の中に、私一人が超へっぽこです。

今日も優しく楽しく接して下さって、感謝。

 

今日の透明度は凄い!

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北アルプスがクリアに見えます。

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この間滑った東面を覗き込みながら、軽く想い出話&来シーズンの相談。

 

あれ?

室堂まで下ってから乾杯しようって申し合わせてたハズなのに・・・

みんな取り出しちゃって(笑)

カンパーイ!!!

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最高!

 

頂上にもお神酒を捧げました。

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絶景!超贅沢!幸せ! (↓拡大します)

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大汝峰~剣ヶ峰~

これ以上望めない程の美酒を堪能しながら、わいわい喋っていたら・・・

!!!あぁぁぁ~あれわわわぁぁぁーーー!!!!! 

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UFO登場。

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びっくらこいた。

 

落ち着いたら、

順序が逆になっちゃった気もしますが

今日も素晴らしい山に受け容れて頂けた感謝と、無事帰れることの祈願。

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お参りを済ませたら、

の~んびり戻ります。

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そして、

いよいよ、待ちに待った滑走♪

トップバッターのHmdさん、「あの色が変わってる辺りまで。」と言っておきながら

全然止まらずかなり滑り続け(笑)

相当気持ち良い雪質の様です。

マッチャンが「お~っ!走る!」って声を上げていました。

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先行シュプール無し♪室堂への広大斜面に滑り込みます。

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超贅沢なスキー場です。

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みんな気持ち良さそう!

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GOTOさんは相変わらず飛んでいって

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良い撮影ポイントでカメラマンに変身。

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嬉しそうに仲間を眺めながら撮影している。。。

その後姿を眺めるのが、ボクは何だか好きです。^^

 

室堂で!

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今日も超贅沢なランチテラス♪

で、声が枯れる程にバカ笑いしました。

話に花が咲きすぎて頭の中が満開。

こんなにノンビリ満喫の山は初めてかも。

皆さん楽しい時間をありがとう。

 

笑い過ぎて砕けたグダグダの男達が、

一旦腰を上げれば、超絶スキーヤーに早変わり。

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ぐるりと東へ巻くように、万才谷の更に東、

トンビ岩~南竜への斜面。

 

達人達がゆ~っくりとランチを楽しんでいたのにはちゃんと理由があった!

朝の内はクトーを効かせて登った硬い斜面。

凍結部分や一部にはストップスノーも在ったが、

フィルムクラストが残る雪面が温められて、

午後の今が極上の旬!

昨晩までの雨もかなりプラスに働いている様で、

「これはオリンピックイヤーやぞ。」

「な、何ですかそりゃ? ^^;(Fumi)」

どうやら、

毎シーズン相当な回数山に入るはずの達人達をしても、

4年に一度めぐり逢えるかどうか位の最高のザラメなんだそうです♪

「Fumiさん、こんなのがスタンダードだと思っちゃダメよ(笑)」

って何度も言われました。

正に、『 The Day 』

これで、当たりの山が何回連続しているのか・・・きっと、私は恵まれ過ぎですね。

(てか、厳しい山の経験が無さ過ぎ?^^;)

 

そんな訳で、

スキー場のゲレンデでも絶対にこんな気持ちイイ事無いぞ~~~って

皆さん素晴らしい滑りでした。

 

マッチャンキレキレ!ジャンプもするよ♪

素晴らしい天性の運動神経だと思う。そして、とにかくニコニコ楽しそう。

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GOTOさん、いつもの美しいレールに乗って♪大好きな別山に向かってGo!

すんごいハイスピードでも、決してレールから脱線しない!

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Okdさん滑らかに綺麗なターン♪スムーズな身体の動きが流れる様。

一連の流れがスムーズで、雪面の凸凹を感じさせません。

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Hmdさんは艶かしい下半身のキレでクネクネスイスイ自由自在に曲がる♪

楽しんでる♪感が物凄く伝わってくる。お人柄そのままだ。

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この方達を見ていて思う。

スキーは、

上達すれば皆同じ頂点へ近付いてゆくのかと思うと、決してそうではない。

皆さん、ここまで達人であって上り詰めていても、

全員がそれぞれに御自分のスタイルを持っていて、

滑りは全員明らかに違う。

きっと、誰しも初心者の時があって、滑りの基本は同じはずなのに、

こうもバラエティーに富んだカッコ良さがあるんだ。

『こうあるべき』との型なんて無い。

あるのは基本と、自分なりに楽しむ技術。

そして、自分なりに思い描き目指すカッコ良さ。

私も、

もっと経験を積んで、

あんなふうに気持ち良さそうにカッコ良く滑りたい!

ならば練習しなきゃ!

もう、

雪のシーズンが終わってしまうのが寂しくて寂しくて仕方が無い。

早く次の冬が来ないかな・・・。

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(みなさん、画像ありがとうございます)

 

皆口々に今日の雪の素晴らしさを語りながら、

トラバースで甚ノ助の尾根へ戻ります。

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小屋で最後の休憩。

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幸せな1日も、そろそろ終わりの雰囲気が漂い始めます。

 

あとは林間をクネクネと下って

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最後は急傾斜の石段をやっつければ

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吊橋渡ってゴール。。。 17:00

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長~く、い~っぱい遊びましたね。^^

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今日は本当に、い~~~っぱい笑った。^^

 

快適ダウンヒルで市ノ瀬着。

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17:40 行動終了。

最後まで見事な青空だった。

 

 

 

 

こんなにも素晴らしい山でしたが、

終わりが近付いた頃に

白山の神様は優しくひっそりと戒めを見せてくれた。

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自然は厳しい。

今日のような日はついその事を忘れそうになるけど、

決してこんな日ばかりではない。

いつもこんな山ではない。

 

これからも謙虚な気持ちで、

この遊びを続けてゆきたいです。

 

 

今日もまた、

山の神と、仲間と、

快く送り出してくれた家族に、

心から感謝です。

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コメント

白山楽しかったですね。地元(かってに地元にしてますが)の白山であんなにきもちいい滑りができるなんて、最高の自然の神のご褒美でしたね。
 スキーは自由のスポーツ。綺麗、上手より楽しむことが出来る人が最高の上級者だと私は思います。そう考えると今回の中で、一番の上級者はFumiさん??
去年初めて白山にお会いしてから約1年、Fumiさんの上達ぶりは本当にすごいと思います。もう自分のスタイルが出始めているような感じもします。
 私もまだ納得できていない滑りです。もっと練習して、Fumiさんより楽しめる滑りできるようと考えているだけで、来シーズンが楽しみです。
 いつも二人で言っていますが、Fumiさんを始めとする山スキーの仲間を出会わせてくれた、環境を作ってくれた福井の誇る山スキーの大師匠には本当に大、大感謝ですね。私たちも大師匠を見習って、安全に、長く山スキーができるようにしていきたいですね。私もかっこよいロートル目指してがんばりますよ♪

投稿: GOTO | 2013年5月14日 (火) 07時22分

Gotoさん、ご、ご、ごめんね~~~
今回もGotoさんの良い瞬間の写真が全然抑えられなかったぁ~~~
だって通過速度が速いんだもん。^^;
みんなの写真や動画を撮りながら、我が事の様に歓声を上げて楽しんでいるGotoさんの姿、人柄が素敵です。
その分、御自分の写真が少ないのでは?いつも感謝です。

ホントですね(^^)こんな北陸の片田舎に、
全国にも誇れる山スキーの世界が出来上がっているのは先達のお陰。安全について話していた時にも何度も話題に上りますが、アクシデントで終わるのではなく、人生の最後まで遊び続けられる事は大切なテーマ。その意味でも、大師匠は目指すべき姿ですね。^^
アレを見習えば、我らはまだまだ30~40年はイケますよ♪

今回も、危険箇所ではちゃんと後ろに回って見守ってくれたり、
いつも冷静に的確なアドバイスをくれて、
優しく楽しく遊ばせてくれるGotoさん。あなたにも本当に感謝です

投稿: Fumi | 2013年5月14日 (火) 20時01分

ほ~~~~
この様な天気の事を『The Day 』と呼ぶのですね!
そんな滅多に無いThe Dayに白山登れるなんて
貴兄は超ラッキーですね
私も日野に・・・

な・な・なんと未確認飛行物体ですか~~~
どんな動きでした?
瞬間移動とかしてましたヾ(.;.;゚Д゚)ノ・・・キニナル~

投稿: taizo | 2013年5月14日 (火) 21時48分

taizoさん、こんちはぁ~

お互い良い山の日が過ごせましたね♪
『The Day 』はどうも山スキー限定?の言葉みたいです。
天気・雪質・コース状態諸々含めて、
そうそう経験出来ない貴重な日の事をそう呼ぶらしいです。
私、超晴れ男♪なんで・・・

UFOですよ!UFO!!!
Unidentified Flying Object!未確認飛行物体ですよ!
え、え~っと・・・
正体を確認しちゃうと・・・きっと何かが反射して光ってただけかも?

投稿: Fumi | 2013年5月15日 (水) 12時20分

今回もハグ出来ましたねえ~
滑りながらやけど・・変態?(^-^)
またお願いします(ハグ?スキー?)ウフ。

投稿: マツムラ | 2013年5月15日 (水) 23時43分

マッチャン、こんばんはぁ

危うくチューしそうになった(笑)滑りながら(爆)
え、え~っと、ハグもスキーもチューもお願いします♪(o^-^o)
変態は最高の褒め言葉・・ですよね?(^^;

投稿: Fumi | 2013年5月16日 (木) 00時00分

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