久々サイクリング♪輪行♪
自分の遊びに充てられる限界量が窮々の子育て家庭サラリーマンは、
『 休日 』 の前に 『 貴重な 』 との冠が必ず付く。
その貴重な休日を目一杯使い切って遊ぶのが人生の『今の』重要テーマ。
ましてやその貴重な休日が二日続いたりしたら・・・
馬鹿呼ばわりされる事を承知の上でのスケジュール。
ヘロヘロで山から帰って必死に装備の後始末をしたら、
今度は自転車の装備を準備に掛かる。久々の輪行だ。
さっき布団に横になったばかりだと思うのに目覚まし時計が鳴って、
あっという間の睡眠時間。
夢を見た覚えも無いし、睡眠と言うより気絶に近かった。
二日続けて超睡眠不足で、今日は AM 4:00 発。自走。
二日続けて、ライトを焚いての自転車走行で1日がスタート。幸せ・・・か俺?
5:00 職場の後輩K君と合流し、
北潟湖東岸を北上。
蓮如忌で屋台が並び(勿論店は開いてないケド)、
縁日の様な雰囲気の吉崎御坊に寄って最初の休憩。
石川県へと入って、塩屋の浜へと続く道、
大聖寺川河口で丁度美しい日の出が見られた。
今日も良い1日になりそう。
いつ以来か?思い出せない位久々のロードバイク。
とにかく一杯走りたい。遠くへ行きたい。
今日の目的地は能登方面。
K君は未だ200Kmオーバーの経験が無いとのことなので、
それをサポートして達成出来た暁に、電車内でカンパイ!が大きな目標。
てか、K君よりも自分が完走できるか?心配だけど・・・(^^;)
例の如く、私のロングライドは
コースを厳密に決めてキチキチ行くより旅的なフラフラ感が好きだから、
大まかな構想では200Km行った先は能登島辺りだ。
帰りの電車を七尾からと考えると、
翌日は仕事だから帰宅時間などから逆算して夕方5時行動終了が理想。
行動時間は約12時間。食事や観光の時間を引くと200Kmは微妙だが、
あくまでも完走を目指して、余力を意識しながら抑えて抑えて走る。
Long! Slow! Distance!
あと、折角ならちゃんと楽しみたいので、観光は省かない。
徐々に体を温めながら、
さあ、どんどん行こう♪
大聖寺からは(県)19号、20号で小松空港方面へ。
出来るだけ楽で安全な道を選ぶ。
ここを通るといつも気になるのが、田んぼの中のコレ。
宮地の廃寺跡。
この大きな石は、三重塔や五重塔の様な、あんな建物の芯柱が載っていた物で、
柱自体は37m程あったのではないかと推測されているそうです。
白鳳期と言いますから、大化の改新とか平城京の時代。
1300年も前、この辺りには大きな寺院があったそうです。ロマンだなぁ。
小松空港前から市道に入って安宅関へ。
平地主体で金沢方面へ向かう際のお決まりコースです。
古い小いさな港町の雰囲気が残るような安宅の集落を抜けたら、
北陸自動車道と並行する工業団地の中の道をま~っすぐ行きますが、
途中で飽きてきて、折角なんで海岸道路へ出ました。
加賀から金沢に掛けてはずっと、海岸にサイクリングロードがあります。
ただ、コンクリート舗装の継ぎ目段差があったり、砂や砂利も多く
ロードバイクがスピードを出して走る雰囲気ではありません。
でも、車は来なくて安全だし、のんびりお喋りしながらにはピッタリ。
水平線眺めながらの自転車。
昨年のGWに眺めた見事な菜の花畑が頭に残っていて、
今年も見に行こうと、徳光SA手前から県道に戻りますが・・・
今年はありませんでした。。。均された広大な田んぼが広がっていただけ。
少々ガッカリしながら、
しおさいロードへ。
爽快な直線道路の脇には満開のハマダイコン。
「こんなにいっぱいあるのに食べられんのかな?」 なんてお喋りしていたのですが
帰ってから調べたら、葉も根もちゃんと食べられるそうです!
でも、花が咲いてしまっちゃぁ遅い。来年チャレンジしてみよう。
サラダか?ゴマ油で炒めるか?
金沢市内に入ったら、金石の古い集落内をクネクネふらふらと散策して・・・
魚屋に『どじょう蒲焼』の張り紙を見つけてお腹が鳴った。
『そうだ!金沢港の厚生食堂へ行こう!』 ここからなら近い。
の前に、
今の金沢港ではなくて元々の旧い港街、大野の出島へ寄る。
北前船航路の要所として栄えた土地で、
漁業、海運、味噌や特に醤油の醸造などが盛んであったため、
蔵や町屋が立ち並んでいます。
細い裏路地を散策しながら探検。
最近では観光向けの店や取り組みも多い地区ですが、残念ながら時間が早い。
どっこも開いてないね・・・と、
金沢港へと向かう。
一目散に厚生食堂へ向かいましたが、
ん?表で何やらやっていたエプロン姿の奥様に尋ねると、
「ゴメンね~、まだ開店前なの~(^^;)」
あ・・・やっぱり。まだ日曜の9時前だもんね。。。空腹が益々辛い。。。
仕方なく、
巡視船の写真を撮って走り続ける。
金沢港に沿ってぐるりと走ってゆくが、ここらにはコンビニも見当たらず、
当然飲食店は皆開店前。
急降下してゆく血糖値と闘いながら内灘まで走った。
ここから丘の上には、大きな病院もあって街らしい街がある。
きっと何か美味しいものにあり付けるハズ。
コンビニもあったが、せっかくだからとちょっと欲が出てパス・・・
で、Ohooooo!!!やった!!!!!
パン屋さん発見♪
焼きたての香りでテンション急上昇。
店の横の路地、軒下に座ってジベタリアン。
どれも、とっても美味しかったです♪
お腹が膨れたらユルユルと再出発。
内灘大橋を渡って、
丘陵地の穏やかなアップダウン。
右手側に干拓地の牧場や農場。左手側に農地や水平線。
最近無料化された能登自動車道(のと里山海道と名を変えた)
に沿って自転車道が在るので、それで行っても良かったのだが、
事前に調べた情報で内灘~白尾は工事規制となっていたので
白尾までは(県)162を走る。
白尾ICの交差点からは海側のサイクリングロードへ。
今日も快晴! 水平線はイイネ♪
分かってはいた事だが、こうした自転車道は、
車止めのポールや、コンクリート舗装の継ぎ目や、砂や、クランクや・・・
砂の在る場所を走ると、あぁ機材が!自転車が!ってなる(笑)
ロードバイクには向かない障害が多くて、
神経質な方や高級バイク乗りには無理そうだケド、
砂の上を走るのって意外に脚を使っちゃうケド、
でも、車来ないし、どうせ速く走る気ないし、障害物走楽しいし♪
ボクのバイクはシクロクロスだし♪
時々自動車道を左右へ入れ替わるトンネルは暗くてぬかるんでいて、
まるでアトラクション!
変な大声上げながら、ドキドキでクリアしたり(笑)
そんな感じだけど、なんか学生時代の夏休みみたいで楽しい。楽しんだモン勝ち。
結構爽快な道だよ。
さて、千里浜までやってきた。
約8Km。長い長い砂浜の一般道。
さすがGW。観光客いっぱい、暴走バイク(オートバイ)もいっぱい!
写真を撮ってもらおうよ、って若者グループに声を掛けた。
大学のサークルか何かかな?懐かしいテンションの雰囲気。^^
楽しく相手をしてくれて、
「がんばってぇーっ!(^o^(^o^(^o^(^o^(^o^)」 って応援してくれて
明るい気持ちにさせてくれた君達!本当にありがとう!!!(^^)
こんな出逢い、触れ合いがあると、
本当に旅っていいな~って思う。
朝目覚めた時は止めようかとも思った程の体調だったが、来て良かった!
この頃には脚も復活して絶好調。
回復走に100Km以上を要したってコトか(笑)
彼等の見送りに二人共元気が出て、
「よしっ!ここからはいよいよ能登半島本番だな!」 って感じ。
あぁ・・・ホント、来て良かった。楽しい♪
UFOで有名な羽咋市に入った。
本当は宇宙科学博物館のコスモアイル羽咋に行きたいのだが、
超本格的な博物館で、
私があんな場所へ行ってしまったら半日位瞬く間に潰れてしまうので、
今日はグッと我慢。
次に向かったのは、
能登国一ノ宮、気多大社。能登を旅するなら、先ずここに挨拶しなきゃ。
神門のところに巫女さんが居て、
参拝者を一人一人呼び止めて丁寧に説明をしてくれていた。
冊子を戴いて、在り難く聴く。
参拝の要所は撮影禁止。
パワースポットとして、縁結びの神社として有名で多くのマスコミにも取り上げられ
若者のカップルや、特に若い女性グループが多い。
独りで訪れて、ご祈祷の申し込みをしておられる女性も複数居た。
そして、気多大社といえば、その裏に広がる鎮守の森。
ここが結界。
本殿背後に約1万坪の原生林が広がっています。
神域として信仰の対象になり、加賀藩も保護し、住民の立ち入りが禁じられてきた。
その名も 『 入らずの森 』 (国指定天然記念物)です。
樹齢数百年の広葉樹林が広がり、その中に奥宮が祀られていて、
年に一度宮司がそこに入り、樹の霊気を戴く例大祭『気の葉祭』があります。
まるで、山、雑木林大好きの私の為に在るようなお宮さん。
お参りを済ませて邪念が消えたら、
残ったのは食欲でした。。。12時半。
滝町のパーキングで小便ついでに相談しながら
この先は志賀まで何にも無いかなぁ・・・
コンビニでもマックでも何でもいいから・・・希望はすきやかなぁ・・・
なんて話しながら、
「取り敢えず補給しとかなきゃな」 って、飴玉を分け合って、私は2個まとめて口へ。
この先は左手奥に海が見えて、緩やかな坂を下る先は能登の田舎の田園風景。
志賀は原発の町だから、きっと店も色々あるだろう?
5Km程空腹に耐えて頑張るか・・・
って思って走り出したら、程なくして現れた古民家風の店。
その外観からは特に期待するものは無かったので
無意識の内にパスするつもりだったが、
チラリと目に入った「日替600円」の立て看板につられて
後方へのサインも無しに左へ急ハンドルを切ってしまった。
(F)「ココでいいか?」 (K)「はい、いいっす。」
二人ともとにかく腹ペコ。
未だ口の中に残っていた飴玉を噛んで飲み込んで
玄関を入ると机?箪笥?の上にボードがあって、
本日の日替 『 ブリづけ丼(酢の物付) 』 とある。
2人共迷わずそれを注文。
メニューを眺めていると、どれもすこぶる安い。
『ごはんおかわり自由』とかの張り紙があって、
とにかくお得感をウリにした大衆食堂かと思っていたら、出てきたのは・・・
思っていたより随分豪華♪ 期待通り量もたっぷり♪
そして口に頬張って幸せ度MAX!
ブリの漬けは本当に美味しくて臭みゼロ!それどころか旨みが凄い!
味噌汁には何故か山菜の天婦羅とお団子が2個。コレも美味い!
そして、疲れたこんな時はとにかく嬉しい酢の物(大根とひじき)、汁まで飲む!
お腹いっぱい、大大大満足の昼食でした。^^
良い店に当たって良かった♪
元気復活だけど、おなかパンパンで、ゆ~っくり再スタート。
この一帯から先、海岸沿いには
芦原の波松を思わせる大きな風車(風力発電)が幾つもあった。
R249から左折して、(県)36号を海岸沿いに走ってゆくと
海岸の風景が岩岩して景勝的になってくる。
約1時間、ノンストップで延々走り続けて・・・
案内看板に従って県道から離れて海岸の集落へ降りてゆくと、
細い生活道路の先に現れるのが、(旧)福浦灯台。
日本最古の木造灯台です。
灯台だから、当然海を見下ろす高台。
景色が素晴らしい場所で、長めの休憩。
ここで2時過ぎ、この後も海岸沿いを観光して、
ゴールは能登半島を横断した東側、当然峠越えがある。
う~ん、時間が押してきた。
残り時間が不安になりながらも・・・
やっぱ折角なんで観光。
巌門。
まあ、福井で言うと東尋坊みたいな奇岩の景勝です。
ゾロゾロと沢山の観光客。
その列の中を、時々クリートで滑りながら石段を下りてゆきます。
只の岩の穴なのに、なんで何だか満足感があるのかね?
帰りのルートは、この洞窟の奥の階段。
その暗い階段を登り上げるとお土産物屋さんがあって、
その玄関先にこんなのが在りました。
体長30mの海獣の口。
徐々に日が傾き始めているのを感じながら、
能登の西海岸で最後に寄ったのがココ。
ギネス掲載の世界一長いベンチ。全長460m。
西向きの海に面していて、夕陽を眺めるのに最高の場所です。
でも、
今日はそんな時間無し。
現在3時半。ここから先は峠越えで、七尾まで最短でも35Km弱。
K君の疲労度はかなりで、楽に帰らせてあげたいところだが
最短で行けば200Kmには大きく届かない。
200を目指すなら能登島へ渡って距離をプラスするつもりだったが、
時間との相談になりそう。
飴玉舐めながら、
取り敢えず(県)23号の峠をやっつける。
久々にガッツリとくるヒルクライム。汗だくで楽しかった。
気持ちイイ!
志賀町から七尾市へ入る。
この峠でK君の脚が売り切れ始めた様で、
この後はペースに気を遣いながらの行程となった。
それなのに・・・私が曲がる道を1本間違えて、
標高差約200m、6~7Kmのオプションを付けてしまった。
えらい長いなぁ・・・と不審に思い、野良仕事のおじさんに尋ねて間違いに気付いた。
「穴水へ行くんか?」と聞かれ、「えっ?違う、七尾!」
横道も無いとの事で、来た道を引き返す。
K君の心がポキリと折れて、脚が死んでしまった。
ゴメンよ~~~!
でも、このオプションがプラスされたお陰で、
七尾駅まででギリギリ目標の200Kmに届く可能性が出てきた。
コンビニへ寄って最後の気合を入れながら、
既に夕暮れだし、疲れてくると集中力が落ちるから
段差や落下物なんかを見落とさない様に、
せっかくここまで来たんだ、つまらない事故なんか起こさないように、
残り1時間程だ、
頑張ろうぜ!
R249で左手に七尾湾を眺めながら、
迫り来る夜との追いかけっこみたいな終盤になった。
K君辛そうだが頑張っている。
何度も彼を振り返りながら、
自分のこれまでの事などを色々懐かしく思い出した。
先輩や仲間とのライド、私も何度も売り切れをやらかして
色々世話になったり優しくしてもらったりしたなぁ・・・。
ただ走るだけじゃなくて、
こんな諸々全てが自転車だ。
今日のは強く想い出に残りそう。。。
PM 6:10 ようやく七尾駅に到着。
お疲れ!
時刻表を確認すると次の金沢行が 18:50発。
余裕を持ってパッキングできる。
切符を買って、
夕飯を買って、
やっと、やっと・・・お待ちかね、お楽しみの・・・
カンパ~イ!
今日はこの為に走ってきた。
安堵の宴会。
かぁーっ!ウマイ!
K君のメーターは残念ながら未だ200を越えていないけど、
福井へ着いてからの帰宅ライドで超える計算だ。
どうにか達成できて良かったね。^^
ローカル線っていいな。
人が疎らな車内で思いっきりおしゃべりを楽しんだ。
金沢で一旦改札を出て、
更に買い足したりトイレを済ませたりして休憩。
輪行の場合、人口の多い街の駅では上手く始発で場所を確保しないと辛い。
幸いトイレ前のスペースに自転車を置くことが出来て、
満員の車内だが気楽に帰る事ができた。
芦原温泉駅で自転車を組んだのは既にPM10時過ぎ、
帰宅は11時を回った。
長い長い遊びの1日。 走行距離 219.67Km
今日も大満足。
ゴールデンウィーク前半は、超充実の内に幕となりました。
めでたし。
今日も1日遊ばせてくれた家族に感謝。
K君おつかれ!200オーバーおめでとう。^^
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