さぎっちょ
今日は久々に家族全員揃って1日過ごせる休日でした。
毎年2月の最終週末は福井県勝山市の左義長祭です。
全国一般的には『左義長』と言えば1月15日前後、小正月の行事ですが、
ここ勝山では2月の終わり。
当然、左義長において焚かれる火で正月飾りを燃やすのですから、
勝山では、消防署など官公庁の建物や商店の玄関などでも、
2月に入っても注連縄が掛かったままの場所が多いです。
まだまだ寒いこの時期ですが、
さぎっちょの雰囲気を演出する名物でもある大量の短冊が
青空をバックに風に揺れる様を見ると、
『もう春が来るなぁーっ!!!』 って実感します。
雪深い奥越の地ですから、
昔からこの土地の人々も春を待ちわびてこの祭りを心から愉しんだとみえて
この祭りを象徴する言葉・表現に、『浮く』 というものがあります。
さぎっちょでは旧勝山藩中心部の12地区に櫓が建ち、
その上で、太鼓、三味線、篠笛、鉦(かね)でお囃子が演じられるのですが
男性も着崩した長襦袢で女装をし、コミカルな演奏をするのが特徴です。
独特なリズムで踊る様に太鼓を叩く様が、正に 『浮く』 を感じさせます。
私は近年、若者が元気で活気の在る上長淵区の櫓を見るのがが大好きです。
年長者と若者の一体感があって、櫓の上も下も楽しい雰囲気♪
櫓を取り囲む地元民や観光客の人垣もついつい惹きこまれてしまいます。
勝山の左義長ばやしの特徴は、太鼓の音を控え目にすること。
音を抑える為、
太鼓の皮半分に、ヒョットコ面が観客に背を向けて座るのがお約束。
一人が地(ベース)を刻み、
その太鼓を中心に廻る様に、入れ替わり立ち代り
即興たっぷりで順に叩き続けるのです。
お囃子に合わせての酒の一気飲みがあったり、いかにも祭。
この土地ならではの、素敵な伝統だと思います。
新興住宅地に住まう私は、
伝統ある行事を持つ土地に育つ方々を本当に羨ましく思います。
こちらの区は、
4歳児達が櫓デビューの真っ最中(^^)カワイイ♪
一生懸命お稽古したんだろうね。^^
我が子達は
スマートボールで遊んだり、
串カツを立ち食いしたり、
昔ながらの玩具屋を楽しんだり、
私的には、
休憩所のお雛様を見るのが楽しみ。
以前はココで甘酒の振る舞いがあったのですが
今年は無かった(^^;)
そんな感じで、
奥越に春の訪れを告げる奇祭。
ゆっくりと心から愉しみました。
祭りは本当に良いですね。
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コメント
大人も子供も浮かれ気分になる勝山の左義長祭り
春を待ちわびる人々の思いが伝わってきますね~
人目を気にしないでおれるのなら、個人的にはスマートボールがムチャやってみた~い
投稿: フレディ・M | 2013年2月24日 (日) 05時34分
ご無沙汰してすいません(^-^o)
風邪が長引いてるのと仕事が強烈でネットを少しにしていました
新興住宅の人は古い町の人の行事にあこがれるかな??(^-^o)
親はお金がかかるでしょうね
今は串カツがあちこちでも有るようになりましたね
もともとは名古屋じゃないかなぁ
岐阜のいろんなところで串カツがあるようになりました
食べ過ぎると意外と高くついたりして(^-^o)
投稿: マサヒ | 2013年2月24日 (日) 17時17分
フレディ・Mさん、こんばんは。
私も、いつも横で子供のを見ながらイライラというか(笑)
スマートボールや射的は自分でやりたくなります。
確かに大人がやるって、人目が気になりますね。^^;
さぎちょは観光産業としてのお祭りではなくて、
本当にそこに住んでおられる方のお祭りって感じがしますね
投稿: Fumi | 2013年2月24日 (日) 18時09分
マサヒさん、こんばんは。
私も先週の日曜からこの一週間は体調不良で苦しみました。
寝込みたい程の状態でしたが仕事に穴をあけられないので
マスクをしての出社でした(T□T)
古い土地は伝統の良さがある反面、付き合いも大変ですね。
私の実家でも昔は祭りの当番に合わせて家を増築したりしてました。
私はそんな苦労は全くありません(^^)
でも、住まう土地に氏神すらありませんから、寂しいです。
串カツとドテの屋台があったので思わずのれんをくぐりましたが、
やはり八丁味噌の本場には味が及ばないと言うか、期待ほどには美味しくありませんでした。
故郷の味が懐かしいです。
1本100円でした。高いデスネ(笑)
投稿: Fumi | 2013年2月24日 (日) 18時23分