友人との山。
様々な候補、行きたいコースが多くストックされているので、数日間散々迷った。
昨日までが結構まとまった雪になったので、
難コースや長い道程の登山は無理か・・・更に迷う。
結局、最終的に心が決まったのは前夜~今朝。
初めて、スキーで取立山へ行くことになりました。
人気の山。北陸の冬では貴重な久々の好天予報とあって、
間違い無く多くの入山者がある事は予想していたが
8時ちょいの到着で既に駐車帯はほぼ満車。
最後の一枠に入れて良かった。
殆どの皆さんがとっくに入山済。
8:20 さあ、行動開始 みっちゃんと。

前夜まで降っていたのに、既に立派なトレースが出来ています。
キャンプ場手前から複数本に分岐。
直登がちになるツボ足のトレースを避け、スキーのトレースを辿る。

標高が下の方は人工林の木立。

トレースばっちり、らくちん♪らくちん♪
・・・って思ってたのは序盤だけで・・・
スキーの先行者は上の駐車場がある方へは向かわず、
夏道の登山道が在る斜面よりも更に北側へと回り込んで行きます。
私の大好きな雑木林の雰囲気♪

越前甲も良く見える♪
が、急登のジグ、ジグ、ジグ、トラバース、ジグ・・・
サラサラ崩れる新雪にシールが思う様に効いてくれなくて、
何度もズルズル滑ったり、ジグの切り替えしに難儀した。
初めての雪山挑戦でドカ雪の新雪取立に登った時の事を懐かしく想い出す。
あの時はワカンだったケド、同じ様に、崩れる急登で
コース取りもさっぱり分らず、只々必死に突っ込んでヘロヘロになったっけ。
今は、
随分気持に余裕を持って楽しめる様になった。
汗だくで、何度も水分を採りながら頑張って、
ようやく尾根道への合流にやってきた。 10:30

登り上げると視界が広がって、爽快感!
先行のスキーヤーにラッセルのお礼を言い、
再び歩き易い高速道路に乗って、快調に進みます。

よし!ラッセルの先頭が見えたぁ~♪

先行者は皆ワカンとスノーシュー。
深く柔らかい新雪、
穏やかな傾斜では、やはりスキーの浮力と速度に分がある。
グングン差が詰まってゆくが、
細い尾根に向かう大人数の列。抜こうか抜こまいか・・・

私よりも御年配の方々ばかりの様だが、
歩みは全く止まらず、ガンガンとラッセルをしています。
奮闘する先頭の方の姿を見ていると、
このまま後ろで楽をさせて貰うのは心苦しい。。。
でも、スキーの踏み跡はツボ足の方々には邪魔にならないか?
ここまで来て、まっさらの雪面を掠め取る様に前へ出てしまうのは
何だか非常に申し訳ない気もするし。。。
迷いながら、やや渋滞気味で後ろを行く内に、痩せ尾根に詰まってきた。

ここでみっちゃんに喝を入れられて、
左からぶっ飛ばして一気に前へ出る。
皆さんを抜く度に何度もお礼を述べたが・・・何か、複雑な気分。
美味しいトコ横から取っちゃうみたいで。
本当に、ラッセル有難うございましたぁ!
さあ、ここから先は気持ちの良い新品の雪面♪
ガシガシ歩く!

やっぱ、辛くても、先頭を行くのも雪山の醍醐味!これが無きゃね。
この景色を眺める感慨が目減りしちゃう。

雪面の向こうに白山が大きく見えてきたら・・・

頂上到着ー! 11:00

オヤツにしようか、早目のランチにしようか・・・悩みながら
テーブルでも作ろうかと地均しを始めたけれど、
ここはやっぱ風が通る。
後続がドンドン登ってきて宴会場になりそうな雰囲気だし。
向こうへ下ってから考えましょう♪
シールを貼ったまま広大斜面を滑り下りて、
原高山方面へと進む。

頂上で休憩せず先行したツボ足2名に追い付いて軽く会話を交わしたら、
疎林を抜けてラッセル!ラッセル!

やっぱ新雪は気持ちイイや♪
11:30 原高山の小ピークに登り上げて、
再び見えた白山は更に大きさを増している。

板を脱ぐと膝上~股まで埋まる程の新雪。
大きな樹の脇、落ち着く窪地でランチタイム。
完全にまったりモードになってしまって、
「今日はもうココまででいっか♪」

少々ダラダラと過ごしてしまった。
好天予報に青空を期待してやって来たが、
残念ながら高曇り。
明日からは直ぐに下り坂なので、太陽に暈(はろ)が掛かっている。

の~んびり休憩を終えて窪地を出ると、
ツボ足2人組は更に先へ行った跡があったが、
鉢伏には登っていない模様。
白山に名残を惜しみつつ、

さあ、引き返すかな・・・って振り返ると
下界から霧?まるで雲海の様なガスが上がってきていて
取立山が隠されてゆく最中だった。

スゲー!綺~麗~♪ って見とれちゃうケド、
12:40 戻り始める。
鞍部の平地へ下りる頃にはガスが濃くなってきて、

ありゃ!ホワイトアウト!

まあ、降雪や吹雪じゃなくて、トレースは消えないから安心。
のんびり進む。
「アイゼン要るかなぁ?」 ってみっちゃんに聞いたら、
「こんなんでそんなモン要らんわぁ!」 って笑われながら
再び大きな斜面を登り返す。
頂上に戻ると再び雲海の上。 13:05

小便など済ませたら、いよいよシールを剥がして
『滑るぞ~』 って感じなんだけど、
頂上~尾根一帯、新雪は殆ど食い荒らされた後でした。。。
徐々にガスは流れて消えつつありますが、
いまだ雲海に浮かぶ尾根の眺めが素敵でした。

さあ、ボチボチ行きましょうか。

山スキー初心者の私、
当然、尾根を外れる地形にも慣れていませんから
登山者のトレースから大きく離れるルートは取り難い。
もう・・・この尾根はグダグダです。

地形が広がってくるとようやく期待が膨らみますが、

やはり尾根はトレースの脇を滑ってゆくだけ。
しかも、スキーヘタっぴの私、傾斜が緩いと直ぐに板が潜って止まってしまう。
トラバースが下がり過ぎて、横歩きで戻るハメになる。
傾斜が強けりゃ強いで、狭い尾根でコントロールが間に合わなくて
トレース横に突き刺さる(TT)
歩行トレースの段差で、面白いように転がされる(TT)
山では、
ゲレンデで出来る事の十分の一も出来ない。
国見岳や勝原では出来たつもりの事が、似た様な斜面の場所でも、
なぁ~んにも思う様に出来ない(TT)
自分がこんなに酷いとは思いませんでした。
どんより落ち込んだ処で、MA310さんとバッタリ。

少しお喋りしてサヨウナラ。^^
気を取り直して、尾根から下の斜面へと入ります。

相変わらず転びまくって、イッパイイッパイで視野が狭い為、
地形や樹林の空間に合わせたコース取りが出来ずに、
連続の滑りを繋げられなくて、
止まって横移動をしたり・・・

まあ、とにかく、
縦横無尽に付いている歩行のトレースに一々引っ掛かって、
上手くクリアしたり避けるコース取りが出来ず
(視野が狭い・地形が読めない)
てか、やはりそもそもスキーが下手糞過ぎる!
下りなのに、何故か汗だくで必死でした(笑)
無駄な力を使いまくって、足はヘロヘロ、腰はヒケヒケです(TT)

みっちゃん、写真が本当に上手で、
私がそれなりに見える瞬間を上手く捉えてくれます。
まるでヤラセ写真です。^^;

実態は・・・
コケルと起き上がる気力が湧くのに時間を要する程のヘロヘロ度でした。

ああ、、、気持いい。。。このまま寝たい。
林道に出る頃には、精魂尽き果てて・・・
必死にみっちゃんを追う。
14:20 失意の帰還です。

あああああぁ~~~~~
また頑張って練習しなきゃぁ(TT)
今日は山猿gotoさんたちのパーティーが甲に入るとの事で、
そちらのトレースに甘えて勉強させて貰う選択種もあったのですが、
きっと行かなくて正解(TT)
自分が山でこんなにも何にも出来ないとは思わなかった。
良い勉強になりました。
みっちゃんに、
「悔しくて今夜は布団を濡らしちゃいそう?(^^)」 って言われました。
・・・(TT)みっちゃん、濡らすのは『 ま・く・ら!』
布団を濡らしちゃぁ、オネショだよ・・・(ToT)
でもやっぱ、
山は楽しいね♪
がんばるぞー!!!
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