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2013年1月 6日 (日)

朝練7本

 

「朝練どうですか?」 と山猿gotoさんに誘われて、

まだ暗い内から出発。

朝練ったって・・・自転車じゃなかったです。

向かった先は勝原の閉鎖ゲレンデ。

                    

これまで私がスキー板を履いて入ってきた山は近所の低山ばかり。

それでも、

雑木林の散歩など、単純に雪山に入るだけで嬉しい私なので、

行動時間の短縮や浮力の恩恵などなど、

冬山を楽しむ為のツールとしてスキーの魅力にとり付かれつつあります。

          

昨年先輩方の助けを借りて初体験した白山山スキーは

特別に好条件だったので除外するとして、

これまでは小規模な斜面や登山道の中をメインに滑るばかりだったので

本格的な自然の雪で出来た難しい条件を味わった経験は皆無に等しい。

登山のツールとしてではなく、『山スキー』 としての世界へ踏み出すには

技術を磨いて経験を積んでゆく必要がある。

その難しさとリスクは、これまでの僅かな経験の中からでも嫌と言うほど感じます。

      

だけど、

この難しさは凄く楽しい。

この魅力が持つ引力の強力さと奥深さは計り知れません。

だけど、

めちゃくちゃ難しい。

            

今日は、午前中短時間の練習ではありましたが、

これまで経験したことが無い沢山の初体験が盛りだくさんで、

身体は勿論、心の運動量が凄まじい練習でした。

こんなにも、緊張とわくわく感で心が躍って、心拍が上がって、

表現出来ない様な悦びとテンパリを味わう事は、

普段の生活の中では中々得難いことです。

      

7:15 いざ、一本目の登行開始。

01
正月以降の積雪は然程では無かった様で、まだトレースが残っており

先日gotoさんが描いたシュプールも消えていませんでした。

しかし、

圧雪されたゲレンデとは全く違う、

最高パウダーとまでは言えませんが、

これほど深い広い新雪を滑るのは初めてです。

どうなることか、この段階では滑る自分の姿が全く想像できません。

      

gotoさん曰く、

ゲレンデでない自然の雪は、来る度に条件が違って、毎回何かを教えてくれる

一見只のスキー場に見えるこの勝原も、

緩斜面から超急斜面(営業中は進入禁止エリアだったそうです。^^;)

林間まで、実に変化に富んでいて、

閉鎖後時間が流れた今では薮もあり、

この景色の中には、何人もの先生が居るのだそうです。

受講料無料で、

自分の目的に応じて、向上意欲に応じて、

ステップアップやオプションも自由自在だそうですが・・・物言わぬ鬼教官。

      

『先生お願いします。m(__)m』

ドキドキの1本目。

02

 

・・・(TT)

曲がれない曲がれない。

新雪には、エッジなんてカービング的概念はありません。

綺麗に板に乗って、体重移動と板の反発力をコントロール出来なければ、

どんなに強引に、無理やり行こうとしても絶対に無理。(TT)

いや・・・体重移動だの板に乗るだのはゲレンデでも基本なのでしょう、

それが満足に出来ていない自分は判っていましたが、

ここまで何も出来ないとは思いませんでした。

この1本から感じて学んだ事は大きいです。

ゲレンデの端っこの新雪をつまみ食いするのとは、全く違いました。

      

派手に転んで、粉まみれになって、

心の底から笑いが出て、

なるほどーっ!

こんな感じかぁーーー!!!(笑)

            

大きく回ろうとすると失速するし、新雪ではそもそも無理なので

無理に曲げようとせずRの大きなターンを小刻みに連続する様な意識で

真っ直ぐ斜面の下を目指すようなつもりでと教えられますが、

ターンのきっかけが掴めないまま躊躇している内に山側へ曲がってしまう。

流れの連続を生み出せない。

      

確かにココには、

ゲレンデには居ない先生がおられます。m(__)m

 

 

スキーの操作技術だけでなく、

シールの扱いや様々な事が的確に確実に出来ることも重要。

仲間との山行に同行しようと思えば所作のスピードが求められる上に

本格的にやろうと思えば命に関わる遊びだけに、

周辺知識と技能は、スキーの腕以上に大切な基本かもしれません。

03

これまでは、

出発時に貼ったシールを引き返し地点で剥がして帰ってくるだけの遊びだったので

登り返しを繰り返した今日は色々と新たな体験・学びがありました。

雪と水分を確実に落として、丁寧に貼らなければ

圧着しなければ、充分な接着力は得られない。

雪の中で貼って剥がしてを繰り返す度に、機能低下が起きる。

その時の対処法など、gotoさんから色々学びました。

 

 

限られた時間で1本でも多く!

気持ちを前へ前へ! ガンガン行きましょう♪

04

とか思って・・・軽く考えていました。

想像以上にキッツい練習でした。

登って登って登って滑る。

また登って登って、登って、登って・・・ゼェゼェ。

 

 

登り返す度に、

斜面上から自分の描いた絵を眺めては溜息をつきます。

05

無理に曲げずRの大きなターンで・・・とか言ってるgotoさんの方が

明らかに遥かに桁違いに多いターンの回数。

 

 

練習。練習。

06
gotoさんは常に、私より10~20m上の斜面から、より急斜面から。

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(ココ↑はまだマシですよ~TT)

同じ斜面へ私が突っ込んでみても、只必死に下りて行くだけで、

何の練習にもなりませんでした(^^;)

てか、gotoさん、

覗き込んでも斜面の下が見えていない場所からエントリー(落ちてく)のは

私には絶対無理ぃっ!!!!!!!

物腰柔らかく、言葉も優しいgotoさんですが、

この方も超鬼教官でした。(TT(TT(TT)

 

 

1本滑る間でも、

板に乗れてる感覚を感じられる瞬間は極僅か。

gotoカメラマン撮影の動画から、極々良い箇所だけ切り取っても、こんな感じ。

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写真と違って、

動画で見る自分の姿は一目瞭然。勉強になります。

腰が引けた不自然な後傾で、外の板に乗り切れていない。

ターンのタイミングを無意識に出来ず、悩みまくっている。

 

 

何本か滑って油断が出て、

流れ止めのストラップをはめ忘れた時に限って・・・

この1本に限って板外れ!

初の 『板探しゲーム』 を経験しました(TT) 新雪恐るべし!

このアクティビティは、心拍上昇がハンパ無いっす!

下で人が待っている、探せど探せど見つからない!

結局、とっさの自分の記憶と雪面の痕跡からとは全く違う場所から発掘。

新雪!恐るべし。

僅か数分間のアクティビティではありましたが、大変貴重な経験でした。

流れ止めの重要性を嫌と言うほど実感!!!

鬼教官は、

泣きたい位の状況の私を、

下でアンパン食いながら眺めてたそうです。。。(TT)

 

 

心ゆくまで転げまわって♪

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登りまくって脚パンで、

粉まみれで大満足♪

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はい。^^

楽しんだモン勝ち。

上手に心から楽しんだモノこそが勝者なんですね♪

 

 

こんなの、

ほんの入り口なのでしょうが、

山スキーの難しさを、楽しさを、

骨の髄まで染みて感じた 7本/3.5時間 でした。

 

gotoさん、ありがとう(^^)

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今シーズンは、

ゲレンデと、ココへ通って、少しでも上へ行きたいです。^^

頑張る!

 

 

帰宅して丁度お昼。

家族と一緒に昼食を食べて、その後も一緒に過ごして、

正月休み最後は、有意義な休日になりました。

やっぱ朝練ってイイですね♪

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コメント

Fumiさん、おはようさん♪
連日の特訓、お疲れさま~
勝原は無料だし、良い運動になったのでは(笑)

勝原の斜面は日当たりと風の影響で、
雪質がハードになるんですよ。
砕氷船が進むような感覚です(^^)

新雪のときは、流れ止め(リューシュ)が
いりますよ。紐で自作しても良いです。

新雪直後に、一度ジャムの山小屋コースに
行きましょう!

投稿: YAMA | 2013年1月 7日 (月) 06時30分

YAMAさん、こんにちは。

良い運動どころか、今日は筋肉痛です(笑)
疲れましたぁ~(^^;)

勝原は素晴らしい練習場ですね。
あんなのが国見岳に在ったら出勤前に朝練とか行きたくなりますよ。
ホント、難しいです。
一体何回転んだことやら(笑)
流れ止めやシールの扱いなど、実践に近い形で学ぶ事が多かったです。

山小屋是非お願いします。
食いモンの荷物背負いますんで(^^)
行きましょう♪

投稿: Fumi | 2013年1月 7日 (月) 12時14分

だんだん山スキーワールドに入っていますね(^-^o)
楽しいでしょうね
自分は嫁さんと昔に冬山は止めるって約束してます
スキーも社会人になてて止めてしまって・・・
全くインドアの人間になって趣味はゴルフだけなんてサラリーマンになっていました
ゴルフにのめり込んでいたのがいまでは嘘のよう(^-^o)
もう体力も落ちているので鉄になろうと思っています
鉄で温泉とグルメを目指します(^-^o)

投稿: マサヒ | 2013年1月 7日 (月) 21時07分

こんばんはぁ!!
びっくりしました、スキー朝練でしたか!!
奥平朝練かと思いましたよ^^;
その直向に取り組む姿勢にはホント恐れ入ります。
でも怪我だけは十分注意してくださいね!!
ボクも若い時に真面目にスキーやっとけばよかったと
少々後悔しています^^

投稿: ぴろぴろ | 2013年1月 7日 (月) 21時29分

マサヒさん、こんばんはぁ~
今日は今年初の休肝日です。^^

だんだんと引き込まれています(^^;)
頭の中は雪景色、霧氷のブナ林が渦巻いています(笑)

この時も、ご一緒の方と
家族・奥様とのかかわり、山のリスクの事を多く話していました。
どうしても・・・その話題、問題に突き当たりますね。
自分でも、この世界にどこまで立ち入った段階でブレーキをかけるのか?
否、かけられるのか?
悩みながら突っ込んでいます(笑)

鉄で温泉とグルメ!いいですね~♪
って、マサヒさんが仰る事はどこまで本気なのか?
雪の池田山もガンガン行ってるくせしてぇ~♪ ^^

投稿: Fumi | 2013年1月 7日 (月) 22時07分

ぴろぴろさん、こんばんはぁ
紛らわしい題ですんません(^^;)
も、もちろん雪が消えたら奥平練習も行きますよ♪

私がどんくさいだけでしょうが、スキーは全然思った様に上手くなれません(TT)
他の方々みたいになれるのは、相当一生懸命練習しても5年10年掛かりそうです。
それどころか、
嘘みたいなトコへ平気で落ちてゆくgotoさんを見て、
自分は絶対にあんな領域へ辿り着けないと思いました(TT)
怪我怖いです(TT)
でも頑張りますぅ~(TT)

投稿: Fumi | 2013年1月 7日 (月) 22時17分

おや勝原に居たんですか

僕が和泉へ向かう時に駐車場に3台ありましたがまさかそれがFumiさんのだとは(^-^)

薮が邪魔だったと思いますが、良い練習になったようですね♪
もう少し雪が積もったら僕も勝原行きますね~。

投稿: MA310 | 2013年1月 8日 (火) 16時16分

MA310さん、私の場合薮があることも重要な練習の要素です
勝原の斜面恐るべし!
良い練習になりましたぁ(TT)

はい、3台でしたね。
この日は友人に乗せていってもらいました(^^;)

投稿: Fumi | 2013年1月 8日 (火) 21時30分

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