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2012年11月16日 (金)

山で想う『あめつち』

           
          

11月第三木曜。

お嫁ちゃんが新酒を奢ってくれました。

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カマンベールとクリームチーズとスモークは分るけど、

コルビージャックとレッドチェダーは馴染みが無い。

でも、どれもとっても美味しい♪

      

お腹が膨れ過ぎないように、大好きな飛行機の動画や、

山の記録をつまみに・・・。

     

高々2~3年程の山の記録。

それでも、素晴らしく濃密で、ここ数年の私の人生は

本当に充実している。(自己満 ^^;)

      

思い出に浸りながら読み返してゆくと、いくら時間があっても足りない。

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山を歩くのは本当に楽しい。

幸せ。

    

ところで、

色付き~落葉の晩秋、雪、そして萌黄新緑の春など、

山の変化が大きかったり、味わい深い季節になると

その風情・自然を感じながら、

山を、雑木林を歩くと、

しばしば私の頭の中には、仮名手習い用の歌が浮かびます。

    

現在の五十音表は、母音+子音の構成を体系的に並べたもので、

非常に分り易く機能的だが、

以前の、いわゆる 『 いろはにほへと・・・ 』 はそうではなかった。

    

全ての平仮名が一度ずつ登場するのは同じですが、

その文字面の羅列に系統立ては無く、難解で覚え難い。  

(いろはにほへとちりぬるをわかよたれそつねならむうえのおくやまけふこえてあさきゆめみしゑひもせす)

しかし、

実はこのいろは・・・は、

自然の姿の移り変わりに世の無常を映した様な、

非常に深く哲学的で、しみじみとする内容です。

当て字や解釈には諸説ある様ですが、

私の頭にある 『 いろは歌 』 は、漢字を交えて書くと・・・

(色は匂えど散りぬるを、我が世誰ぞ常ならん。

 有為の奥山今日越えて、浅き夢みじ、酔いもせず。)

有為(うい)とは仏教用語で、自分に起きる全ての因縁や物事を指す言葉。

つまり、この詩をなんとなく意訳すると、

「匂い立つ様な色の花もやがて散ってしまう。この世で誰も不変ではいられない。

 浅はかな夢や、酔いに逃げたりすることに終わってしまわず、

  自分を取り巻く世界で起きている事の数々を、今日も乗り越えるべく

  歩いてゆこう。」

そんな感じかな。

    

春や、初夏の花の時期や、秋の色鮮やかな世界、そこから晩秋~冬へと、

歩いていると、

そんな事が頭に浮かぶのです。

    

そして、更に、もう一つ。

『 いろは歌 』 と同様に、仮名の一文字を一度ずつ使ったものに、

『あめつちのうた(詞)』 があります。

これは、(あ行)の(え) と、(や行)の(え)が両方使われていることから、

いろはよりも更に古い時代のものだそうです。(平安時代以前)

(いろは・・・は、仏教用語が織り込まれている事からも、

 種々の歴史的資料からも、空海の時代の作と考えられています。)

     

で、

私は、

この 『 あめつちのうた 』 が好きなのですが、

『 うた 』 と言いながら、文章の体は成していないので

いろはよりも更に暗記は難しい。

いつも、中盤以降は 「 え~っと。。。なんだっけか? 」 って、

中々正確には思い出せません。

でも、本当に素敵なんですよ。

    

改めて調べなおしてみたら、

(あめ つち ほし そら やま かは みね たに くも きり むろ こけ ひと いぬ

 うへ すゑ ゆわ さる おふせよ えのえを なれゐて)

雨(天) 土(地) 星 空 山 川 峰 谷 雲 霧 室 苔 人 ・・・・・

身近にある名詞を並べたもので、

犬以降後半の読解には少々勉強が必要ですが、(古語?)

自然に向ける眼差しの素朴さが素敵で、その序列のセンスが素晴らしくて、

幼稚にも見える、たかが仮名文字の手習いですが、

本当に、昔から、

日本人のセンスは、自然と隣り合う感性は、

素晴らしいなぁと、

しみじみ思います。

    

天 地 星 空 山 川 峰 谷 雲 霧 室 苔 人 ・・・・・ 

山歩きの人の為に在る様な詞・詩・歌です。

     

で、

私は、

黙々と歩きながら・・・

楽しく森や空を見上げながら心が躍る時・・・

長い行程に向き合って気持ちが沈みそうな時・・・

ふと、

頭の中でぐるぐると

『 あめつちのうた 』 の回想が始まるのです。

    

天 地 星 空 山 川 峰 谷 雲 霧 苔 人

頭の中でこれをゆっくりと繰り返していると、

目の前の自然が、

そこに居る自分が、なんだか愛おしく感じられるものです。

    

山は、

自然は

良いです。

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コメント

難しすぎて理解不能です(^-^o)
たくさん山に入られていますね
ちょっと凄過ぎです
自分はこれからは本と酒で炬燵のシーズンとなります(^-^o)
山をストイックに語っている本を一冊持っています
大病を患った登山家の本です
こんな本も山の本
大事にしています

投稿: マサヒ | 2012年11月18日 (日) 13時35分

マサヒさん、こんばんは。happy01

たくさん写真を並べただけで、たくさんの山には入っていません(笑)
でも、どうにか、月一位のペースで山を楽しめています。^^

読書をされるマサヒさん、凄いです。
拝見していると、本を選ぶセンスも素敵だと思います。

私は小学~中学まで位は本の虫でしたが、
大人になってからはさっぱりです。
天気が悪くてやる事が無い時しか読書はしません。^^;
北陸はこれから、
読書に最適な季節です。^^

投稿: Fumi | 2012年11月18日 (日) 22時52分

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