随分前から、山猿GOTOさんのお誘いで
自宅発、自転車で登山へ行こうとの計画があったのですが、
私の諸事情により延び延びになっていました。
残業残業で多忙な日々でしたが、
金曜日になってようやく、週末三連休の内、日曜と月曜は休める事が分り
慌てて連絡、計画・実行の運びとなりました。
月曜日では台風による影響が出る恐れがあるので、日曜日に決行です。
我らのホーム、中角橋へ朝5時に集合。

お喋りしながら、九頭竜サイクリングロードをぼちぼちと走り始めます。
日の出に向かって、ゆっくりスタート。
途中でみっちゃんと合流し、九頭竜川右岸を勝山へ向かう。

ゆるゆると上り坂が続き、登山装備の重量がじわじわと効いてきます。
山道に入ると補給に困るので、
勝山の街でコンビニ休憩。
前夜も深夜までの残業で、3時間睡眠。
ボ~っとしてる私が道を間違えて工事現場へ突入してしまい
皆が担ぎクリアをするハメになったり、
上り坂で遅れてしまうなど、
どうもこの辺りから 『 Fumiさんがお荷物 』 感が漂い始めます。(TT)

R157下荒井の橋から六呂師高原~林道法恩寺線の登山口までは、
距離約16Km、標高差約750m。
国見岳(福井市)ヒルクライムと同等~それ以上のコーススペックです。
ここのところまともに自転車に乗っていない私はジリ貧で消耗。
お、置いてかれるぅ~

こんなに長いヒルクライムは久々。不安が募ります。

高原に出ると空気が爽やかで、幾分気持ちが楽になりますが、
林道に入ってからは上り勾配が安定し、脚を休められる場所が無くなる。

お喋りで気を紛らせながら、止まらず行きます。

ゆっくり目のダンシングを織り交ぜて、
シッティングとは使う筋肉を変えながら、騙し騙し登ってゆきます。

お、(^o^) GOTOさんがミヤマクワガタ捕獲♪

頭の中の地図と目の前の景色を見ながら、
尾根を一つ勘違いしていて、ゴールのつもりで回り込んだ尾根の向こうに、
もう一上りがドーンと見えて・・・
脚はそろそろ限界。気持ちが凹みまくりでした。
ススキの穂が増えてきて、完全に秋の景色へ変わったら
ようやくゴール地点の駐車場、通称ポケットパークです。 8:40

や、やっと着いたぁ~~~
自転車跨いで降りようとした瞬間に脚が攣り
伸ばそうにも引っ張ろうにも・・・中々治まらず悶絶の苦しみ。

楽しそうに写真を撮ってくれた仲間に感謝(TT)
着替えて、装備を整えて、自転車をデポして・・・と、
やらねばならぬ事が次々あるのに、
体ピクピク意識朦朧で動くに動けず、焦りまくります。
地面に這い蹲るようにして自転車の荷を解き、必死の作業。
それでもやっぱ仲間に遅れをとってしまい、
あ・・・ 行っちゃった。(TT)

必死に後を追い、
9:00 さあ、ココから入山。

朝日の射す森が気持ち良い。

序盤から急登が続く為、
皆、自分の脚の具合を確かめる様にして、ゆっくりペース。
乳酸で張った筋肉をほぐす様に、ストレッチをするような気持ちで歩きます。
美味しい空気と、大好きな雑木林の森で、どんどん気持ちが回復。

やっぱ山はいいね。
最初のピーク保月山への尾根の中程に居る『アダムとイブ』

二本の、異なる樹種の根元が融合していて、抱き合ってラブラブしております。

10:00 保月山到着

計画表では8:30登山開始、9:20保月山の予定でしたが、
自転車の部に関する読みが甘かった。
ヒルクライムでの消耗が想像以上で、登山口への到着時刻も随分遅れた。
体調を診ながら杓子岳までの予定に変更しようか?などと相談しながら
みっちゃんから凍らせたゼリーを振舞っていただいたり、
しっかりと補給食をとって、焦らず長めの休憩。
食べて喋ったら元気が出た。
みっちゃんは「のんびり山歩きを楽しみたい」とのことなので
ここで一旦別行動とし、
私とGOTOさんは経ヶ岳登頂を目指してペースを上げる。
さっきまで体調が思わしくなかったのは、
寝不足に加えて、どうやらハンガーノックだった様だ。
完全に回復した。
ガンガン歩ける♪
登頂への不安は無くなった。
急登の階段や岩場を次々と快調に越えて

10:38 杓子岳 1440m

頂上広場からは、目指すべきテッペンと、そこへ続く美しい笹原が見渡せる。
素晴らしい景色にテンションが上がって、
「来て良かったぁー!」
最高の気分で、気持ちの良い笹原歩き。

この辺りから、
登山道脇にはリンドウが多く見られました。

程なく、中岳到着。 10:53

でっかく見えてくる経ヶ岳、
稜線に続く登山道には、処によっては渋滞気味な登山者が見えます。
そしてそこへ至るには
切窓のコルへと一旦大きく急降下してからの急な登り返し。

ちょいと覚悟を要求する眺めです。
山スキーで冬場には何度も来ている(冬場にしか来ない・笑)GOTOさんから
滑走コースや登り返しの解説をしてもらいながら、
雄大な景色を楽しんで歩いて行きます。
経ヶ岳は100万年程前に噴火した火山の名残。
池ノ大沢湿原と呼ばれる辺りが火口で、
それをすり鉢状にぐるりと取り囲む外輪山の峰々が、今日歩いている山。
ここからの眺めは、それが手に取るように分る。

右奥の峰から、火口を時計回りに稜線の道を歩いて、
左側にある一番高いところを目指す。
景色の素晴らしさにも助けられ、
思ったほどの苦は無く、あっさりと頂上に着いた。
11:30 経ヶ岳 1625m 「やったぁ~」

ここまでに追い抜いた方々も続々と登ってきて、
お昼時の広場は大賑わい、肉を焼く匂いなどがいっぱい漂い始めます。

我々は、隅っこでチョコンと座って、質素にオニギリです。
別山~白山方面

登ってきた尾根と、その向こうには大野盆地。

経ヶ岳は、
県境にあって他県と頂を分かつ山を除いた独立峰としては
福井県内最高峰とのこと。
その眺めは実に素晴らしかったです。
帰路もリンドウに目を愉しませてもらいながら、

12:06 中岳まで戻ってきたら、
地面に、こんな書き置き(笑)

みっちゃん、中岳からの眺めを愉しんで引き返した様です。
トレランシューズでぶっ飛ばすGOTOさんに引っ張られ、
杓子~保月と快調に戻って、
その下の尾根でみっちゃんに追い付いた。
アダムとイブの前で、お互いに報告しあいながらお喋り休憩。

おやつも貰って、また皆が揃って楽しい談笑の後は、
下山口までもうあと少し。
標高が下がってきて、更に雑木林の中の道は風が通らなくて暑い。
汗だくで歩いて、

13:07 ポケットパーク登山口到着

「やったぁ~!」
「おつかれ♪」
朝の入山時には『こりゃアカン!』と思いましたが、
どうにか、無事に山もやり切りました。
あとは自転車で帰るだけ。
登山の部を頑張ったおかげで、時間には随分余裕がある。
帰りの自転車はのんびり楽しんで行こう♪
デポしてあった自転車を出してきて、

再び装備換え。

秋風に揺れるススキの穂が波打って輝いています。

達成感、開放感に浸りながら一気に林道を下って、
六呂師高原でソフトクリームで乾杯しました。

GOTOさん情報により、ここで氷入りの高級水をボトルに満タン補給。
クールダウンが済んだら
市街地へと下って、今度は往きと違って延々微下り。
追い風にも助けられて快適な巡航巡航。
北郷で甘味処へ寄って、またまた休憩。

疲れた体に効くねぇ。

栗きんとんと梅ドラ。
最後は九頭竜CRをぶっ飛ばして

みっちゃんとさようなら。(^^)/
私とGOTOさんはホームの中角橋まで走って、
達成感を噛み締めながら、今日一日の思い出に浸りました。

冬の遊びのことやら何やらで話が止まらなくて、
1時間近くお喋り。
今回の遊びは、久々に超充実の疲労感でした。
GOTOさん、みっちゃん、本当にありがとうございました。(写真も。^^)
また山で遊んでください。
【 今回の行動表 】

(ルートラボ) コースデータ
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