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2012年1月28日 (土)

冬の国見岳を見に行こう

子供の朝食を給仕したり、家庭内の段取りを色々済ませてから自分の時間。

寝坊な子供達の昼食を少し遅らせるとしても、午後1時までが限度。

2時から習い事の送迎など所用が立て込んでいる為、これ以上の延長は無理。

休日であっても、中々一日丸々の遊びって難しいなぁ。

4時間に満たない程の自由時間で出来る遊び・・・

そうだ!国見岳行っとこう♪

  

2WDでどこまで行けるのか不安になりながら、

どうにかこうにか、雪道の(県)3号線を登り詰めると奥平の集落です。

01

除雪がされているのはここまで。 ココに車を停めて準備をします。

   

『 あああぁ~~~!!!ワカン忘れたぁーーー!!! 』

テンション激下がりです。

取りに帰っていたら登る時間は無くなるし・・・

暫く悩みましたが・・・ まあ、行けるトコまで行こう。

登山じゃなくて雪の森散策になってもいいや♪ 楽しもう♪楽しもう♪

  

屋根雪下ろしをしているおじいさんが居たので、

02

「すんませーん。」

  

・・・あれ、聞こえてない?

「すぅんまぁせぇぇ~ん!!!」

「あぁ?」

「集落センターの前に車とめたんやけどーぉ!いいかなぁー?」

「ああ!ええよー!」

「ありがとー!」

一声掛けとくと安心ですね。

    

地図上での予習では集落内から裏山へ直登するルートが最短ですが、

ブロガーとしてはやはり、二枚田ゲートの写真が欲しいので、

とりあえず道路を歩きます。

  

さあ、集落奥のここから入山です。(10:23)

03

先行者のトレースは・・・ 野生動物のみ。

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冬以外は頂上まで車で簡単に行ける国見岳。そもそも登山対象の山ではない。

さすがにこの時期、こんな所へやってくる人はいないなぁ・・・。

  

もふっ!ぎゅぅぅ・・・もふっ!ぎゅぅぅ・・・もふっ!ぎゅぅぅ・・・

リズミカルに新雪を踏みしめてゆきます。

ガードレールが見えない位の積雪、沈むのは膝下~膝まで位。

まあ、なんとかなりそうなんで、

完全ツボ足、お一人様ラッセルで頂上を目指すつもりで歩きます。

  

キレ~イに雪で覆われたゲート前。

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まっさらの雪面に足跡を刻んでゆくのは最高の気分です。

今年もまた、ヒルクライムに打ち込むぞ。自転車でここに通うぞ。。。

  

集落の上側にある田圃まで来ました。

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昨年の朝練で、ここから眺める日の出は美しかったなぁ。

振り返ったこの斜面を這い上がるのが、頂上へ向かう尾根への最短コース。

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いざ!ここから本格的な登山・・・

  

斜面半ばで・・・敗退。

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傾斜が急過ぎです。

ストックを手首まで突き刺して必死に体を持ち上げようとしますが、

新雪の足元はズルズルと崩れるだけで・・・

どんどん腰上まで埋まって、全然登れない。

  

林道に戻って更に進んで、現れた谷筋からエントリー。

ようやく調子が出てきました。

上側の田圃(これらの田が二枚田の語源なのかな?)まで這い上がってみると、

素晴らしい雪原が広がっていました。

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白一色の世界でも、風の通り道や吹き溜まり、雪の表情は多種多様です。

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この雪原の先に、目指す尾根の端が見えています。

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実は今回は、山スキーで行けるのかの下見を兼ねての山行。

ここからの樹林帯がとっても気になる。

初めての場所はワクワクします。

  

尾根の上は雑木林と藪、隣接して杉林。

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低山の自然な植生なのか?

それとも、杉が伐採されて放置された後の二次原生林なのか?

樹齢2~30年以内と思われる細い木が密度高めで生えています。

ベテランの山スキーヤーはどうだか分かりませんが、

私は、こんな場所を滑れる自信はありません。板で登ることも難しい。

  

標高が低い森は、雑木林と杉の植林が代わる代わる現れます。

杉林の林床は意外に雪が締まっていて、

下草刈りがされている為、藪も無く歩き易い。

13  

高度を上げるにつれ、杉林は減ってきます。

雑木には徐々に太い木が混じる様になってきますが、相変わらず密な林の中

ジグザグに登ります。

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頂上への中間に、他の支尾根が合流するピーク的な場所があり、

中々の眺望が楽しめます。

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坂井平野方面が良く見えていました。下界も一面の雪景色です。

  

おっ♪面白い。

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このモザイクの様な模様に剥がれる樹皮の種類は、

私が知っているのは庭木で植えられるナツツバキとかヒメシャラなどの仲間。

でも、こんなに細かなモザイクではなかった気がする。

この木なんの木?

  

徐々に頂上が近付いてくると、

雑木林の中には時々ピンク色のテープが見られます。

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国土地理院の地図ではこの尾根に点線があったので、

ひょっとしたら登山道があるのかな?

でも、藪の具合から見ても、上まで林道が通っていることから考えても、

きっと、過去に整備されたものの利用されていないパターンの可能性が高い。

  

所々股上まで埋まる場所に難儀したり、

ラッセルラッセルで疲労しながらも、止まらず進みます。

帰宅時間から逆算して、今日の引き返しリミットは正午ですが、

時間的にはなんとかなりそう。  

  

最後は暫く急登が続いて、

よし!

終に発電風車を視界に捉えた!

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程なく、なだらかな頂上部へ出る。(11:53)

    

やったー!

独り占めの、山の上の銀世界。

右手側へ数百メートル歩いて、展望台へ。

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東屋までもが美しく感じます。

  

頂上付近は猛スピードで流れてくる雲がひっきりなしで、

青空とガスがころころと移り変わります。

日が射したところを狙って記念撮影。

20_2

本当は、南側風車の向こうに見える場所が頂上ですが、標高差は極僅か。

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まあ、ここで充分です。

本当は更にその奥地にある大日神社へも参りたいし、

もっと南側の尾根を歩くルートも開拓したい。

が、今日は時間が無いのでここまで。

また次回の楽しみです。

  

しばし景色を楽しんで、

22

よ~く冷えたコイツで、

23

登頂記念の祝杯です。

  

飲み干したら一気に体が冷えてくるので

下山開始です。(12:06)

もと来た尾根へと下ってゆきます。

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海側から山頂を越えて平野部へと季節風が吹きますので、

木々には山頂から見下ろす側に雪が吹き付けられています。

下りに眺める森は一段と白く美しいです。

  

開けた場所の雰囲気が良くて、思わず立ち止まって深呼吸。

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雪の森歩きは、止まると途端に見事な静寂です。

  

下りの雪道は本当に楽。

急斜面も、まるでエアウォークの様に駆け下ります。

ふかふかの新雪を蹴散らしながら、転がってゆく雪玉と追いかけっこです。

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あれだけ必死に登った道程も、

あっけなく下りきって、

(12:47)集落のバリケードまで戻ってきました。

27_2   

あ~♪楽しかった♪

  

さて、急いで帰って、

主夫に戻ります。

  

今日はだいたいこんなルート

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コメント

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投稿: MA310 | 2012年1月29日 (日) 03時11分

やっぱ雪の山は良いね
パウダーみたいで歩きやすそうですね
福井は近くの山が雪で良いですね
美濃の国見には行く気になりません
道が悪すぎます(^-^o)

土留め色のルート探索にハマっていますが1日2回の登りは疲れすぎます
帰ってから焼酎ばっかりです(^-^o)

投稿: マサヒ | 2012年1月29日 (日) 06時52分

Fumiさん、こんちゃあ♪
ワカンなしで登ったんですか!

美味しそうな斜面がありますね。一部だけ?
林道を滑って帰っても良いかなあ???
雪の時期は、車を止めるところが問題ですね。
雪質が良ければ行ってみても良いけど....
もっと良い山も多いので、悩むところかも(^^ゝ

お疲れさま~

PS
コース調査もいいけど、練習が大事!(笑)

投稿: YAMA | 2012年1月29日 (日) 12時57分

Fumiさんこんばんは!
真っ白な山はイイですね!特に土曜日は天気が良く、屋根雪下ろししながら仰いでいました。
ツボ足で行ったんですネ!
てっきりスキーで行ったのかと思いました。
初山スキーの記録を楽しみに待ってますョ!!

あの程度の林なら山スキーで突っ込むしかないでしょ~!
ボクは藪スキー大好きです!!

投稿: ゲンゴロウ | 2012年1月29日 (日) 20時44分

MA310さん、
よかったよ♪よかったよ♪^^

投稿: Fumi | 2012年1月29日 (日) 21時49分

マサヒさん、こんばんは。

美濃の国見は春日村の奥ですね。
超僻地ですね。^^;
雪の季節にはとってもアクセスが悪そう(笑)

ホント、情熱ですね!
素晴らしく熱心に通っておられますね。^^
物凄いモチベーション!
羨ましい位、活き活きとしておられます。
 
帰宅後のお酒は格別でしょう?

投稿: Fumi | 2012年1月29日 (日) 21時54分

YAMAさん、こんばんは。

ワカン無しで行っちゃいました(笑)
また『無謀登山!』って叱られそうです(^^;)
あの山なら悪天になっても迷わない自信があったのと、
行程の全体像がイメージ出来ていたので
つい、突っ込んじゃいました
  
YAMAさんには美味しそうに見える斜面も、
今の私的には・・・^^;
尾根を登り上げて、林道で下る。
初めは機材に慣れる為にも、そんなコースが程好いと思いました。
  
色々万障繰り合わせて、
ナイターでも行って練習を積みます♪

投稿: Fumi | 2012年1月29日 (日) 22時02分

ゲンゴロウさん、まだまだ単独行で山スキーは無理です
初めは先生に付いてもらって、取立かどっかでデビューすかね。^^
その前に、まだまだゲレンデ練習(^^;)

あの程度の林(爆)
藪スキー大好きって(笑)
流石ゲンゴロウさんです。^^
突っ込むしかないですかぁ(笑)
私もいつか、そんなスキーに同行できる様に頑張ります!
いつか・・・って、いつのことだろう?(笑)

投稿: Fumi | 2012年1月29日 (日) 22時08分

どうもFumiさんのブログを読んでいると、「忘れ物」のキーワードが印象に残りつつあります(^^;;

しかし、うわぁ・・・。
ツボ足で国見岳山頂へ行っちゃいましたか!!!(TT)
9割方の人なら「(忘れ物に気付いたら)その場で帰ろう・・・」と言う状況で、そのFumiさんの根性は本当に凄すぎます!!!
しかしFumiさんの体重だから出来ることであって、69kgを維持している僕の体重なら、タブン雪深いところで頭まで埋まっていることでしょう・・・(TT)
僕もスノーシューで国見岳を登ってみたくなりました(^^)
 
そして今日の記事のお子様と一緒にかまくらを作った記事、大変感動致しました!!(*^_^*)

投稿: タクヂ | 2012年1月29日 (日) 22時52分

タクヂさん、どうもぉ

さすがの私も、グローブを忘れていたら中止していましたが(笑)
どうせ雪にまみれて遊ぶつもりで出掛けたんだから『行っちゃえ!』って。^^
まあ、どうにかなるモンです。
1時間半延々ラッセル。何が楽しいんだか

頑張って登れば、
森の美しさはモチロンご褒美ですが、
ふかふか新雪の斜面を転がる様に駆け下りるのが中々楽しいです。
今週もまた降りそうですね♪
タクヂさんも是非国見岳登っちゃって下さい。^^
他にも、良いスノーハイクのコースを発見したら教えてくださ~い(^^)

投稿: Fumi | 2012年1月30日 (月) 12時31分

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