大虫蛇観音弘法蛍（後）

贅沢なランチを戴いたら、お礼を述べてお堂を閉じます。

頂上から反対側へ、八田地区方面を目指して下ります。

こちら側は林道が付けられています。

麓までは結構な距離があるので、長く、豪快なダウンヒルが楽しめます。

下山口の一部を除いては全線ダート。

ありがちな、砂利を人工的に入れた路面も無いので気持ちが良いです。

土の道だったり、ゴロゴロとした岩場があったり、ふかふか落ち葉だったり、

時には藪になったり、変化に富んだワインディングロード。

水が流れた跡がえぐれていたり、轍があったり、デコボコなので、

適度な緊張感が続く、楽しいコースです。

コンクリート舗装が現れると、すぐに終点です。

チェーンが張ってあるので、見落として突っ込んだらエライことになります。

林道終点は、

八田方面から上がってきている新しくて立派な道に出ます。

分かり難いですが、この道を挟んで反対側へと更に荒れた林道が下っています。

湿潤な道をやっつけると、ダム湖の奥まった場所。

湖畔沿いの舗装路は快適です。木漏れ日の中を流します。

堰堤までやってきました。　開谷ダム

堤の上で写真を撮りながら、ふと視線を下げると

愛いヤツよ・・・。

八田集落へと下ります。

Ｒ３６５、蛍ケ宮バス停の前に出ました。

小さな祠が並んでいます。

中を覗くと・・・荒れています。

普通はこういったお地蔵様には必ずお花が飾られていて、

綺麗に身だしなみが整えられているものですが

手入れされている様子がありません。

YAMAさんが教えてくださいました。

もう、近所にお年寄りが居ないのだろうとの話。

なるほど、ここへ来る道中も大きな空家が目立っていました。

若者は町へ出てしまい、残った年寄が亡くなられると、

お地蔵様のお世話をする方が途絶えてしまうのですね・・・。

この脇の階段を上ったところには薬師神社がありましたが、

朽ちてしまった鳥居も再建されておらず、

ここにも、この土地の現状が伺えるようでした。

カツラの大木が見事な蛍ケ宮を横目に少し走ると、

林道への分岐が現れます。

「事前調べでは、この先の頂上に電波塔があるようだから、

道が繋がっているはず。行ってみよう♪　どうなってるか知らんけど（＾＾）」

とのことで、YAMAさんが本日最後に課したテーマは探検ライドです。

序盤は美しく手入れされた竹林を眺めながら。

中盤は杉の人工林。

道はず～っと、荒れたダートです。

ぬかるみが多く、勾配も安定してしっかりと登りが続いていて、かなり辛い道です。

それでもやがて、植林帯を抜ければ、ご褒美の雑木林。

気持ちいい～～～♪

こんな森には獣も多い様で、

道の中にイノシシがぬた場を作っています。

道は徐々にジャングル的になって、

とうとう藪になりました。

痛い。痛い。痛い。

それでもまあ、どうにか終点に到着。

落ち葉の広場です。

山ヤはやっぱ、ピークハントしとかなきゃダメでしょう！ってことで、

ちょいと歩いて、電波塔の足元まで。

ＮＨＫの施設でした。

　　

隊長～！何かありまぁーす！

ここ、熊も出るんですね。 （イノシシ用の檻だそうです。）

さて・・・下りは、

決死の覚悟で、

乗車で藪へ突っ込みます。

イッたぁー！！！痛い！痛い！痛い！

イタ！イタ！イタ！イタイタイタイタイタ・・・・

小枝のビンタやしっぺ返しを何発も食らいながら

大騒ぎで降りました。

変な顔が更に大変な事になってしまわないかと気が気じゃありませんでした。

藪を抜けたら、

本日二度目のダウンヒルタイムです。

途中、前輪を見事に窪地に捕まえられましたが、

なんだか上手く自転車を飛び越して綺麗に着地できました。

転倒は無し。アブネェ、アブネェ。

奇声、歓声を上げながら、

気持ちいいー！楽しいいいー！

あ～。面白かったねぇ♪

って・・・　下界へ出てみたら、ぐっちょんぐっちょんでした。

八田の集落からは、旧の峠道で武生市街方面へと抜けます。

こんな分岐を左へ行くと、

棚田の様な谷の風景が徐々に狭まっていって、

田んぼが無くなると、暗い峠道です。

下りに入ると、ここもドロドロの道でした。

三人共、超いっぱい遊んだ男の子♪って感じの見た目になりました。

車体はドロドロ、お尻は泥の跳ね上げでちびっちゃった？状態。

上のウェアはドット柄になりました。

山際の集落を縫うように走って帰ります。

民家の庭先には柿の木が多く、田舎の秋の風情です。

「これは渋柿。」

「これは甘柿。」

柿の木を通り過ぎる度に、みっちゃんが見た目で区別を教えてくれますが、

私はイマイチ飲み込みきれませんでした。

終いには、「収穫されずに残ってるのは渋柿。」

そ、そうなの？＾＾；

市街地まで戻って、最後は府中観光です。

越前打刃物の祖と言われる千代鶴安国を祀った神社だそうです。

御神体は国安作の刀とあります。

境内にある千代鶴の池。

福井では、手掘りの井戸のことを池と言うことがあるようです。

私が知っている金津の方も、自宅にある古い井戸のことを池と呼びます。

YAMAさんの案内で、迷路の様な裏路地を抜けて、

京町界隈。

最後は蔵の辻へ寄って、

　　

イイ感じの疲労度で、２時過ぎに行動終了～。

お疲れ様～♪

地図上ではコンパクトなコースに感じますが、

内容盛り沢山、変化に富んでメリハリがあって、とっても楽しかった！

実際以上に長～い時間遊んでいた様に感じました。

YAMAさん、みっちゃん、今日も本当にありがとうございます。

（写真もありがとうございます。＾＾）

帰宅して、洗車。

　

あ、そう言えば、今月初めて自転車に乗ったんだ・・・。

どうりで、凄く疲れた訳だ。

めでたし。めでたし。