秋の白山ぐるっと(前編1)
AM 5:38 別当出合の吊橋を渡って出発です。
(画像提供 ぴろぴろさん)
揺れる吊橋に、車酔いの頭の中がグルグルと回転しました。
砂防新道を上がります。
ふらふらする体をだましだまし、
朝露に濡れた植物に癒されながら進みます。
ノコンギク?ヨメナ?青系の花は大好きです。
アザミに丸々とした蜂が頭を突っ込んでいました。温かそうな毛をまとっています。
既に、花も虫も少ない季節。
冬までの命の雄?それとも越冬する雌?
『むしかり(虫狩)』
『ガマズミ(鎌酢実)』
今年の白山の紅葉は、全く期待できないそうです。
周囲を見渡しても、広葉樹の葉は皆、色付く前に枯れた様に縮れていたり、
まるで虫食いのように褐色の斑点が出ていたり、
標高を上げるにつれて、木全体がそんな状態です。
とても残念。
途中、頭上に『サルナシ』の実が豊作でした。
キウイフルーツをミニチュアにしたような実で、切ってみると全く同じ見た目です。
美味しいですが、勿論ココでの採取は厳禁です。
別当覗までやってきました。
観光新道側の尾根に、ようやく陽の光りが射してきています。
背後の土手に、マムシ草の実が毒々しい輝きを放っていました。
徐々に標高が上がってくると、朝露は霜へと変わり・・・
足元には霜柱が現れ始めます。
こんな美しいレース模様もありました。
水溜まりが凍っています。
建替えの済んだ甚之助避難小屋の前で休憩をしていたら、
(画像提供 みっちゃん)
岐阜県境の稜線が作る影の頭が、西からゆ~っくりとこちらへ近付いてきて、
我々を追い越して東へ飛んでゆきました。
振り返ると太陽が出ています。
ようやく我々の処にも陽が届きました。
砂防新道から南竜道へと進みます。
(画像提供 みっちゃん)
太陽の光は偉大です。一気に暖かくなる。
皆、お喋りを楽しみながら、和気藹々と進みます。
チブリ尾根方面を眺めながら
エコーラインへの尾根を回り込んで行くと、素晴らしい景色が現れ始めます。
南竜ヶ馬場。
ハイジとペーターが住んでいそうな、緑が波打つ雄大な箱庭です。
AM 8:00 油坂方面への分岐に到着。
南竜山荘の前を少し散策しました。
(画像提供 YAMAさん)
南竜山荘脇の谷筋を、
霜で真っ白な木道をスリップに注意しながら進み、
トンビ岩コース(南縦走路)を登り始めます。
いよいよ、高山帯へと向かいます。
秋の白山ぐるっと(前編2)へ続く・・・
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コメント
Fumiさん、こんちゃあ♪
昨日はお疲れさま~! 秋の山は良いですね。
紅葉は今ひとつでしたが、素敵な景色を
満喫できました。
高山植物のいろんな姿に焦点をあてるとは、
さすが虫花博士ですね!
私はただヘロヘロ歩いただけです(苦笑)
出発準備編、前編1となると、
前編2、後編1と2、下山編がるのかしら(汗)
投稿: YAMA | 2011年10月10日 (月) 15時30分
YAMAさん、こんばんは。
下山編はありません。
後編2で力尽きました(笑)
秋の高山は本当に良いですね。^^
低山の植生から始まり、秋の紅葉~冬の訪れ~再び秋。
どんどん移り変わる景色が、飽きずに楽しませてくれました。
後半は眺望が少なく、やや辛い道程でしたね。
それでも、仲間との山は本当に素晴らしい時間です。
ありがとうございました。
またお願いします♪(^^)v
投稿: Fumi | 2011年10月10日 (月) 22時09分