今日は YAMAさん みっちゃんと 白山。
AM5:00集合、乗り合わせで楽させていただき、とりあえず市ノ瀬まで行って、
ビジターセンター前で、別当へのバスがあるかを確認するが、
8時台の定期便が1本あるだけで、シャトルバスは無し。
時間が勿体無いので、別当出合まで走って駐車。
AM6:30 鳥居をくぐって出発です。
だいたいこんなコース
砂防新道への吊橋は渡らず、急登で一気に尾根を目指す観光新道を上がります。
朝露と言うよりは雨上がり。飽和水蒸気量満杯状態の空気の中、
すぐに汗だくになります。
ぐんぐん標高を上げていくので、
程なく、谷を挟んだ対面、チブリ尾根~別山への景色が見渡せてきます。
まだまだ残雪期、沢の水量が多く、幾筋かの滝も見えます。
観光新道はお花が魅力。
尾根道の高山植物が楽しみですが、
樹林帯の中を歩く段階でも、低山と交差するような植生が楽しませてくれます。
『雪笹』
『マイヅルソウ』
『タニウツギ』の向こう、別山に続く峰々・・・頭は雲の中だなぁ。
辛くとも、尾根道まで出れば忘れてしまう程度の登り。
いつの間にやら、蒸々した空気は涼やかな高原の風に変わっています。
景色が開けてくると、高山の雰囲気を醸し出す花々。
『カラマツソウ』
『ゴゼンタチバナ』
『アカモノ』
観光新道と言えばこれ、道が仙人窟の岩を潜ります。
『ハクサンシャクナゲ』
『コイワカガミ』
低山で出会う花と違い、とにかくどの種類も密度が濃いのが高山のお花畑。
少し道幅が広がった場所で小休止。
すでに気圧はこんな感じです。
高い場所のお花としては超有名どころ、『ニッコウキスゲ』も沢山咲いています。
振り返ると、歩いてきたのはこんな尾根。
あ、みっちゃんが手を振ってる。
横へ目をやると、カッコイイ枝にカッコイイ鳥。
初めて見る鳥だぁ~。何だろう?凛とした品があるなぁ・・・・
写真を撮りながら眺めていたら、
通りかかった女性が『ホシガラス』だと教えてくださいました。
お花ばかりじゃなくて、こんな出会いも幸運。嬉しい。
他にも、今日出会えた幸運は、
超でっかいナメクジ
『ハクサンマイマイ』 これも、見慣れたカタツムリに比べてサイズかなり大きめ。
普段の生活では決して出会えない生物です。
で、こんなナメクジやカタツムリを食べる『コウガイビル』も居ました。
山ならではの自然に出会えました。
お口直しに、『ツガザクラ』
小さな雪渓を2つ程歩いて、
殿ケ池避難小屋へ到着です。
みっちゃんが凍らせたトマト(越のルビーかな?)を振舞ってくれました。
美味しい~。甘くてさっぱり。疲れがリセットされるスッキリ感です。
お花畑の歩きはまだまだ続きます。
『ミヤマダイモンジソウ』
『ヨツバシオガマ』
大き目の黄花 『シナノキンバイ』
『サンカヨウ』 もい~っぱい。
こんな花も。
何だろう? 『ハクサンタイゲキ』
砂防新道からの道が合流する「黒ボコ岩」までやってきました。
ガスで真っ白、対岸の山は見えません。
目指す上もガスの中。
今日の天気は下り坂と分かっていてやって来た。
こんな山も、いかにも高山っぽくて雰囲気がある。
花芯が面白い。初めて見る花。
昨年YAMAさんに連れて来ていただいた時には一株しか見られなかった
『ハクサンチドリ』
今回はい~っぱい見ることが出来ました。
こんなに咲き乱れている場所も。
雪渓も大きく、増えてきました。
これは里山でも見覚えがある花『ショウジョウバカマ』
低山でも、雪解け後直ぐに咲く花ですね。
弥陀ヶ原まで上がってきました。
好天なら一気に景色が広がり、思わず声を上げたくなるような場所・・・ですが、
当然真っ白。
小休止後、更に登り。
岩で組まれた階段道を登りつめれば室堂です。もう一息。
ハイマツの枝の下に、『ベニバナイチゴ』
『キバナノコマノツメ?』
AM9:55 室堂センター到着~。
『コバイケイソウ』がいっぱい。
道を挟んで反対側は、『ナナカマド』が満開。
秋には真っ赤な実が沢山つくんですね。
風もあって天気がイマイチなので、センター内に入ってテーブルで休憩。
少々早いですが、軽くお昼ご飯にしましょう。
更に、
優しいみっちゃんの気遣いで、事前にこんな準備がされていて、
YAMAさんのお誕生日会です。
隣り合わせた奈良県からのグループにも祝っていただけて、
YAMAさん、良かったですね。
おめでとうございます。^^
再出発。
相変わらずお花が癒してはくれますが
『コシジオウレン?』
この先、大汝~七倉方面を目指す我々のルート上は
雪渓を幾つか渡ります。
真っ白な視界の中、
こんな程度の雪渓ならどうってコト無いですが、
ルートを見失わずに大きな雪渓を越えるのは難易度が高いです。
どっちへ向いて歩いたら良いのか全く見えません。
雪面に残るかすかな踏み跡?と思われるものや、
ぼんやりと感じる自分の周囲の地形や傾斜を頼りに、勘で進みます。
とりあえず対岸を目指して、その後登山道を探すのですが、
雪渓トラバースはついつい上へ上へと登ってしまうので、
実際の登山道と大きく離れてしまって、雪渓の縁を歩いて下ったり、
かと思えば逆に下過ぎの場所に出てしまったり、
単純なトラバースでない尾根をまたぐ様な場所では、一旦完全に道を見失い、
三人の記憶や知恵を総動員しての右往左往。
地図上で見れば大した距離ではないのに・・・
『視界が無い』+『雪』 は、怖いなあ。
まあ、どうにかリカバリー。
「プチ遭難(笑)」 って冗談が出たり。
道標が見えてくると、本当に安心します。
こんなコンディションだし、
今日の目的はピークハントではなくてお花巡りなので、
大汝峰はパスしましょう。
時計回りに鉢巻する道で、七倉の辻を目指します。
『ミヤマキンバイ』
『黒百合』
わぁ~ 『ハクサンイチゲ』の群落
あの絨毯は何?
近付いて見ると、
コケモモ?コメバツガザクラ? 『イワウメ』
『御手水鉢』
強風で水面が波立ちます。
傾斜がある雪渓のトラバース。下へ行く程落ち込んでいますから、ちょっと緊張。
ようやく七倉山の下までやってきました。
徐々に崩落が進んでいる大きな雪渓は、まるで氷河のような迫力です。
尾根に出て、
ルートファインディングに緊張を強いられたのはここまで。
小高い丘を右から巻いて、釈迦新道へと入れば一気に雪が減ります。
正面奥のあの峰へ、尾根道をくねくねアップダウンの開始です。
再び、のんびりお花見モードです。
『コバイケイソウ』
一眼レフを首から提げた二人のカメラマン。
仲良く品定めです。
『エンレイソウ』
『キヌガサソウ』
『リュウキンカ』
『リュウキンカ』と『水芭蕉』のコラボ。
沼の周囲も素敵なお花畑。
雰囲気の良い道が続きます。
『オオサクラソウ』
針葉樹の造形も、よく見れば中々面白いです。
真ん中がマツボックリになる雌花。周りのちっちゃいのが雄花ですね。
『ムカゴトラノオ』がいっぱい。
お~登り返したね~。
あの大きな谷の向こうを、ぐる~っとやって来たんだね。
PM2:00 釈迦岳前峰到着。
またまた、気遣いみっちゃんが凍らせたゼリーを下さいました。
結構疲れてきたので、ありがたや。生き返ります。
が、その生き返りも仮死状態?
ここより先は、疲労した脚には辛い、長い長い下りの道です。
湿った足元、時々スリップをやらかしながら、
YAMAさん&みっちゃんのペースメークで一気に標高を下げていきます。
高山から、だんだんと雑木林に変わってきて、
先頭のYAMAさんが歓声を上げたと思ったら
こんな変わった花。花?なのこれ。
『ギンリョウソウ』
そして、昨年の黄葉は素晴らしかった。
ブナの森。
水場前で小休止。
大木のブナ達に見下ろされながら、
最後の登山道を降りきって・・・。
とうとう林道に出てしまいました。山歩きはおしまい。
あとは、お話を楽しみながら、
車の場所までトボトボ戻ります。
ダートを市ノ瀬まで下って、更に、舗装路を別当まで登り返し。
疲れた体に遠く辛い道のりですが、お喋りでごまかします。
登り返しに入って間も無く、
とうとう雨が落ちてきてしまいました。
慌ててカッパを出して、ザックカバーを掛けて・・・
あれ?
YAMAさんダッシュで先へ行ってしまい、あっという間に見えなくなってしまいました。
何処にあんなパワーを残していたの?
好天でないコンディションも、
これはこれで白山の表情。
楽しいことは勿論い~っぱい。緊張や不安の場面も。癒しも。発見も。
中々、色々と、思い出深い山行となりました。
YAMAさん、みっちゃん、本当にありがとうございました。(写真も)
やっぱ、山はいいですね。
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