山サイ + 歴史ポタ + 廃線
今度の週末、本来なら休みの土曜日に外せない仕事が飛び込んでしまった。
昨日上司に掛け合って、
代わりに、天気の良さそうな今日を休暇申請。
YAMAさんに緊急出動&コースプロデュースを願い、遊んでいただきました。
鯖江から、先ずは旧北国街道を南下し、
お喋りを楽しみながら、日野川沿いに南条まで走って、
日野山を南へ回り込んで、
『鋳物師』という素敵な地名の集落から、牧谷川に沿って山奥を目指します。
今の日本の山間の集落には、
きっと庄屋さんのお住まいだったんだろうなぁ、っていう立派な空家をはじめ、
大きな屋敷がいくつも廃屋になって放置されている現状があります。
序盤何故か複雑な思いで社会科見学。
集落の外れに、目的地を示す看板があります。
野見ヶ岳という山に登ることと、その山中にある武周ヶ池を見に行きます。
立派な田舎道を走っていくと、
更に看板が出てきます
我々は、登山道ではなく林道をヒルクライムです。
道中にはホタルブクロなどの花や、
正確な種名は判りませんが、ショウマの仲間。
中々ハードな登りをやっつけて、
空が近付いてくると、稜線の凹んだ部分が峠。
峠には立派なログハウスがあります。
誰でも利用できる山荘です。中はとっても綺麗。宿泊可。
机の上には利用者が記入する日誌がありました。
パラパラとめくって眺めていたら、
山の世界で有名な方の記帳があって、YAMAさんが感激しておられました。
さて、ここに自転車を係留して、登山開始です。
登り始めると、この段階で既に結構脚にきているコトを実感。
それでも、美しい森の中を歩くと気持ち良くて、癒されます。
ササユリが道中至る所にありました。
やや盛りを過ぎていて、既に散ってしまったものも多かったです。
名の判るもの、判らないもの、数々の花が癒してくれます。
コアジサイは沢山ありました。
小一時間で、武周ヶ池に辿り着きます。
池と言うよりは沼?湿地?
今朝イノシシか鹿が転げまわったと思われる、真新しい『ぬた場』がありました。
近くの木の根元にも、体をこすり付けた跡がありました。
登山道に戻り、
鉄塔がそびえる山頂を目指します。
あの鉄塔の根元が山頂。
眺望も控えめ、『ここが山頂だぞ』ってアピールも控えめ、そんな山でした。
滞在5分で元来た道を戻ります。
半藪で、集落からやってくる直登登山道との合流点分岐が分り難く、
見落とさないよう注意が必要です。
池まで戻って休憩。
素敵な雰囲気ですね。
池のほとりは美しいブナ林。
見上げれば、キツツキのマンションです。
岩谷山をトラバースしてやって来たので
結構アップダウンのある道です。
でも、美しい森の歩きは、お喋りしてればあっという間です。
この山のヤマボウシは、どれも背が低く、若い木なのかと思うとそうでもなくて、
花付きが良いのできっと大人の木。雪深いからでしょうか。
峠まで戻って、池田町側へと下ります。
一部ダート。
林道はこうでなくっちゃイケません。ダートは楽しい。
でも、僅かな区間でした。
池田側は長い長い豪快な下り道。
でも所詮下りなんであっけなく盆地の集落へ出てしまいます。
魚見の峠で武生側へ戻ります。
峠を下りきった辺りに、この看板。
先日taizoさんが登っておられて、興味のある場所ですが、
今日はもう登山は満腹。また後日にしましょうねと相談して、パス。
程近い味真野苑の花菖蒲などを見学後、
冷房の効いた売店内で、
菊で有名な武生。食用菊が練り込まれたソフトクリームです。
休憩後、さて、味真野の里、五分市を観光しましょう。
taizoさんも紹介されていましたが、裏路地でも迷わないよう、
道路にペンキで線が引かれています。
優しい街です。
蔵にお天守みたいなのが乗っかってる『城福寺』
門前には茶畑があり、境内には花筐ゆかりの桜。
枝垂桜です。春に再訪せねば。
足元にも、名が分からぬ花が綺麗でした。
道標に従って、
え?この先道あるの?人んちの庭先? そんなトコを走ります。
『野々宮廃寺跡』
YAMAさん曰く、立派なワラビが沢山採れる穴場だそうです。
『小丸城跡』
つわものどもが・・・・
私の大好きな雰囲気です。
『本山毫摂寺』
京都にでも来たのかしら?と思うほど大きく立派なお寺です。
門に施された彫り物が豪華です。
獏?象?
とにかく、盛り沢山の彫刻。
鐘突き堂も立派でした。
トミヨの生息地として有名な湧き水の清流『治左川』
スポーツドリンクを飲み飽きてたところだったので、
湧き水をがぶ飲みしました。
中学生たちが手に手に水筒を持ち、川の水を直接汲んでいるので
『飲むの?』って思っていたら、
無邪気に水の掛け合い、おっかけっこで大はしゃぎ。
見ていて心和む、嬉しくなるような光景でした。
この土地の子供達は、本当に純粋と言うか・・・
裏路地で度々すれ違う下校中の生徒たちは、
皆自発的に、変な格好の見ず知らずのおじさん二人組に挨拶をくれます。
最近では珍しい、新鮮な喜びでした。
平日の昼下がりならではの体験かも知れません。
今日来れて良かった。
清流には梅花藻が茂って、水流になびいています。
水上に出た部分には、こんな可愛い花が
一面に咲いています。
蛙も涼んでいました。
頑張って目を凝らしましたが、残念ながら魚の姿は見つけられませんでした。
地元メディアに度々登場し、最近ちょっぴり有名になってきた、戦国の豪腕猛将
『真柄十郎左エ門』のお墓がある『興徳寺』
味真野観光を堪能し、もうこれで充分なライドですが、
酷暑の中、YAMAさんにお願いして、更にオプショナルツアーへ。
集落の北の外れへ出て、大きな工場の駐車場端。
昭和56年に廃線となった『福鉄南越線』を辿る旅へと出発です。
この工場への物資輸送に利用されていた為、ここに駅がありました。
路線図はこんな感じです。
駅跡地前は、廃線跡に造られた道路の交差点。
右手へ目をやれば、粟田部(今立)方面へと続く線路跡。
左を向けば武生駅方面へと続く線路跡。
コッチを、武生市街地へとたどります。
急に曲がれないレールが走っていた道はカーブが緩やかで直線が多く、
周囲の風景より推察しながら、容易にたどれます。
工場内の引込み線みたいな場所を抜け、田園風景の中へ
道路が交差する場所には、踏み切りの痕跡。
知らなきゃ単なるあぜ道の景色ですが、
昔ここを電車が走っていたんですよ。
ロマンを感じませんか?
小川を渡る場所の遺構
大きな鉄橋もデーン!と、そのまま残っています。
ぞくぞくするような素敵さです。
この鉄橋の西側は、少し綺麗に整備されていました。
ま~っすぐ行きますよ。
こんな道になったりしながら
やがて終に行き止まり。
この向こうには、再開発により工場が建っていました。
それでも、あっち側へ回り込めば、続きをたどれます。
国道8号線を越えて、新しい住宅街の中へと続き、
個人宅のお庭に、こんな保存車両。
この辺からは直線的な線路で、真っ直ぐ日野川へと向かい、
鉄橋跡。
現在は、歩行者・自転車道として利用されています。
鉄橋渡った先には大きな工場があって、
ここにも引き込まれて利用されていた様ですが、堤防からその痕跡は伺えません。
廃線を辿る旅はここで終了。
ここから武生駅まではすぐそこです。
旅モードが途切れて、日野川のサイクリングロードで鯖江へと戻りました。
暑い、暑い、暑い・・・
今日は2Lペットボトルを背負っていきましたが、足りませんでした。
最後は北国街道に戻って、
YAMAさんが幼少期に遊んだ思い出の鎮守の森。『神明神社』
子供の頃のお話を伺いながら、
境内奥の重要文化財『瓜生家』
YAMAさん家まで戻って、超超充実の遊びは終了です。
家に帰っても、まだ子供達の下校前でした。
ビール飲みながら、日焼けで赤い顔で
「おかえりー!^^」
幸せいっぱいのお休みでした。
YAMAさん、今日は本当に有難うございました。
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