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2011年5月 5日 (木)

GW最終日

今日は主夫の日でしたが、妻の実家に甘えて、子供をみてもらえることになりました。

朝食を済ませ、子供を送り届けたら、

ようやく待ちに待った自分の時間。

  

今日は子供の日。

端午の節句はやっぱ甲でしょ!って訳で♪越前甲を目指します。超ベタですが。

子供配達~補給買出しと、頑張って走りまわって現地にたどり着いたのは9時半。

初めての場所だったんで、ドコに停めるんだぁ~?って思いながら行くと

あまごの宿からちょっと行った所にバリケードが置いてある。

道はまだ続いてそうですが、まあいいや。ここに停める。

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本当ならば今シーズン中(雪がある内)に、甲~大日を歩いてみたかったのですが、

遅いスタートなので今日は諦め、甲までと決めて、9:38出発。

トボトボと舗装路を歩いていくと、道端の土手に早速お花のお出迎え。

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花弁がちっちゃく感じるけど、開ききっていない『キクザキイチゲ』なんだろうなぁ。

キクザキイチゲは、白い細い花弁のピンと伸びたやつがメジャーな気がするけど、

色も紫~青、ピンクっぽいの、白、と、色んな姿がある。

  

ネットで他の方の記事を見ていると、

雪がある時期は谷の東側、左岸を行くルートもいいみたいだけど、

良く分らなくて自信が無いので、とりあえず道の終点まで歩く。

平らな所を歩くのは足がつかれる。

おお!目指すのは、あの一番高いトコロの奥だね。

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この冬は、何度も何度も眺めて、頭の中にだいたいの地形図と、

ネットで見た記事の写真のイメージは刷り込まれている。

送電線をくぐり、鉄塔の左側の方の鞍部を目指して尾根に出る。つもり。

やがて道も終わり、雪上歩きになって、ようやくテンションが上がってくる。

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至る所に、大きな、真新しい蹄の足跡。

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シカは単独行動が少ないはずなので、

1頭だけで歩いているのは多分カモシカかな。

フンも、同じ場所にまとまってしてあるパターンなので、

歩きながらそこらじゅうでパラパラとやるシカとは違う。

ちなみに、カモシカは、『シカ』とついているが牛の仲間。角も落ちない。

  

春は融雪が激しいからか、

昨日も人が入っているだろうに、足跡らしきものはあまり良く分らない。

トレースなんてものは無い。

何度も行く先や周囲を見渡して、進む方向を確認する。

  

谷底を歩くようなルートは、景色が見渡せないし・・・

ちょっと欲を出して、右隣の斜面を登って、尾根に出てみた。

こんなのがあったので、

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お、道ある?行ける? って思ったけど、

やがて、にっちもさっちもいかない藪になって・・・引き返す。15分位?ロス。

  

当初の予定通り、真面目に鞍部を目指し、尾根に上がると、道がある。

尾根の上は一旦雪が消え、こんな感じの道を登る。

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雪が無いと少しテンションが下がるけど、

雪の無い温かい場所は、代わりにお花が元気にしてくれる。

『キクザキイチゲ』

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『イワウチワ』

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なっ・・・んて可愛い花なんやぁ!と、見惚れてしまいます。

美しいというより、かわいい。

  

やがて高度が上がり、尾根も雪に覆われてくると、雰囲気サイコー!!

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振り返ると、思ったより随分近くに見える、雄大な白山!

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核心部の痩せ尾根~急登へ

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崖のように落ちるイメージの南側には寄らず、雪たっぷりの北斜面を這い上がる。

緩んだ春の雪に、つま先を突きたててめり込ませながら。アイゼンは要らない。

這い上がった先は、広大な雪面。

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この真ん中を、最高の気分で歩いてゆく。

今日は時間を追うごとに天気がどんどん良くなり、風も無い良コンディション。

黄砂も飛んでいなくて、視界も良好。

嬉しくて、楽しくて仕方が無い。

程なく、広ーい広い甲の頂上。11:42

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わはははー!誰もいねー!独り占めー!

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白山どっかーん!

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荒島すっこーん!

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下界も、とっても良く見える。

加賀方面へ目をやれば、

ちっちゃく避難小屋の見える加賀甲に、まだまだ白い大日山。

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その気になれば、今からでも行けちゃいそうな距離に見えるけど・・・、

余裕の無いスケジュールはダメ。一人だし。

来年への宿題。

  

おやつを食べたりしながら、心ゆくまで雰囲気を堪能して・・・

しゃあない、下る。

下り斜面は登りよりうんと急に感じて、急斜面は下が良く見えない。

ヘンナ方へ行って落ちると怖いので、自分が来た足跡を忠実に戻る。

  

北側斜面は美しいブナの森。

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秋が綺麗だろうなぁ~。 と、しみじみ。

  

尾根道から離れ、もと来た谷へ下ってゆく。

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やがて、幾筋かの谷が合わさってくると、

谷の最深部へ寄りすぎると足元の雪の下からゴウゴウと水の流れる音が聴こえる。

下はトンネル。誤って踏み抜いたり落ちちゃったりしたらどうなるの?

怖いので、できるだけ斜面寄りを歩く。

  

雪の下りはやっぱ楽。

いつもの様に、駆け下りるようにぶっ飛ばして、あっというまに林道に出る。

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あ~。桜。

  

楽しかったな~。景色綺麗だったな~。たまにゃ一人もいいな~。

13:16 終了。

だいたいこんなルート 

    

思ったより早く終わっちゃったので、

帰宅後、衣装替えをして、国見岳を登ってきました。

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充実。納得のGWが終わりました。

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コメント

最後の写真ですべてが窺えます(笑

越前甲も一挙に雪融けが進みましたね
白山も山頂部がちょっと黒っぽいような?
トレースも無くこのような状況でよく頑張られたと思います
(私も道迷い経験者なので(^_^;))
甲~大日は来年ですね
納得・充実のGW、おつかれさまでした~☆

投稿: みっちゃん | 2011年5月 5日 (木) 21時50分

 今の時期の越前甲のコースを踏破したんだから大したものです♪この調子なら大日だって射程内ですよ、ホント。

 何より、その後の自転車がgoodです♪

 お疲れさまでした(^^)

投稿: ヤスジロウ | 2011年5月 5日 (木) 23時03分

みっちゃん、こんばんはー

全てが窺えるとは?^^;
あ、メットから飛び出して乱れてる髪の毛に、
とっても疲労を感じる(TT)

先行者無し、初めての場所、
国境尾根に出るまでの序盤は、めちゃくちゃ心細かったです。^^;
道を誤った時は、断念して帰った方がイイのかと一瞬思っちゃいました。

大日は、来年の楽しみです♪
次の雪山は・・・!?^^

投稿: Fumi | 2011年5月 6日 (金) 00時08分

ヤスジロウさん、こんばんは。

ありがとうございます。
単独行ってのは、自分磨きになりますね。
先輩に連れられてだと、あんまり頭が働きませんが(笑)
今日は真剣に地形を読みました。^^;

大日までは来シーズン、雪がたっぷり乗ったトコを歩きたいです。^^

自転車は、ヘロヘロでした。^^;

投稿: Fumi | 2011年5月 6日 (金) 00時13分

Fumiさん、おはようさん♪
お~やっと越前甲に行かれましたか!
雪山や夏道の山はわかりやすいですが、
道が中途半端なまだらの山は面倒なんですよ。
単独ですごい!

猿倉でも青っぽいキクザキイチゲの群落が
ありましたよ。

その後の国見岳ヒルクライムがすごい
です。自由時間を目一杯使って
あっぱれ!

投稿: YAMA | 2011年5月 6日 (金) 05時55分

素晴らしいGWをお疲れ様でしたぁ♪
本格的な山歩きのあとに国見のヒルクライムだったんですね・・・(T_T)Fumiさんが怖い・・・(T_T)

ようやく残雪も減ってきて自転車で走れる道も増えてきましたね(^_^.)今度、ゆる~いやつをお願いします_(_^_)_

投稿: kotapapa | 2011年5月 6日 (金) 06時26分

YAMAさん、おはようございます。

まだらの山は面倒!
その事すら知らずに行ってしまった初心者です。(TT)
まあ、とにかく上へ上へ行きゃぁ主の尾根に出るんだろう・・・
って思っていても、藪の中って進めないものなんですね。
視界が減って、地形も分らなくなるし・・・。
良い経験になりました。^^;

雪融け後に最初に出てくる花たちには、強い生命力を感じます。

国見岳は、ヘロヘロでしたよ(TT)
貧乏性の私は、時間が余るとダメなんですよねぇ。^^;
何かしてないと勿体無くて(笑)

投稿: Fumi | 2011年5月 6日 (金) 06時58分

kotapapaさん、おはようございます。

最後の自転車は、時間が余った故の完全なオマケです(笑)
ガシガシ行ける訳も無く、
の~んびり、ポタポタでしたよ(TT)
自転車に関しては、自分を甘やかす日々が続いていますので、
ちっとも脚が出来てこず、ゆる~いやつしか行けません(笑)
kotapapaさん達は猛者がいっぱいで、
ご一緒するのが何だか怖い・・・(T_T)

投稿: Fumi | 2011年5月 6日 (金) 07時05分

やっぱり今の時期の福井の山は雪が多く残っていますね
夜叉が池に今頃よく行ったのですが最近は熊が怖いので行ってないです(^-^o)

登ってから自転車とは恐れ入りますm(_ _o)m

見習って長文を書きたいが脳細胞がほとんど枯渇しましたの・・・
続く・・・

投稿: マサヒ | 2011年5月 6日 (金) 19時23分

んまぁ~、お山と自転車とだぶるへっだーでゴザイマスか??
う~ん、なんとも欲張りな・・・
んでも、いつも家族サービスいっぱいしてるんだから、
こういった日もアリですよね?

越前甲、けっこう急な登りだったような記憶が・・・

投稿: フレディ・M | 2011年5月 6日 (金) 19時27分

マサヒさん、こんばんは。

ダラダラと長い日記ですんません。
私は、簡潔な文章が苦手なんです。^^;
読んでくださって、すんません。

この冬は特別雪が多かったようで、
福井でもこの時期これだけの雪が残っているのは珍しいようです。
が、
この日登った辺りも、とっくに熊は冬眠から醒めているそうで、
鈴二つ付けて行きました。

って事で、続かない(^^)

投稿: Fumi | 2011年5月 6日 (金) 20時22分

フレディ・Mさん、こんばんはぁ。

甲は火山だったんでしょうか。
基本、ボコッと飛び出た岩山ですから、
福井県側は特に切り立った崖がぐるりと巻いている感じですよね。
尾根の、あの部分位しか良いルートが無いんでしょうか?
山頂手前の台地っぽいトコに出る前は結構急ですね。^^;

欲張った自転車は、ヘロヘロりんでした(TT)

投稿: Fumi | 2011年5月 6日 (金) 20時28分

国見岳、行きましたね~
いいなぁ~、オイラも行きたいです。
一緒にいかがですか?

投稿: Otuka | 2011年5月 6日 (金) 21時23分

追伸:越前甲や経ヶ岳は、大昔に活火山だったと先輩山屋さんから教わりましたヨ

投稿: フレディ・M | 2011年5月 6日 (金) 21時40分

お山を独り占めってのはサイコーですね♪

僕は夏にしか登りませんから、何処に行っても人・人・人で(-.-;)

投稿: MA310 | 2011年5月 6日 (金) 22時07分

Fumiさんこんばんは!
甲に行かれたんですね!
独りで山に行く時ってボクも不安に駆られます。
でも、読図能力があれば、絶対大丈夫!自分は地図上のココに居るんだという確信があれば何も問題無い!
とりあえず、地形図、コンパス、高度計で読図、踏査の修行を積むことが肝要です。
読図する技術を得る前に、最近「ハヤリ」のGPSを駆使しすぎると、読図能力が衰えるのはもちろん、地図を持って山を登る楽しみが半減します。
ちなみに色々反論が有るかもしれませんがこれは、あくまでもボクの持論です。(高校山岳部のときからそう思っています)
地図を読むって事は空間認識力というか、知的好奇心というか面白ことがいっぱい詰まっています!!

投稿: ゲンゴロウ | 2011年5月 6日 (金) 22時09分

Otukaさん、こんばんはぁ。

明日行かれるんですかぁ?^o^
私は残念ながら授業参観日(TT)
それ以外にも、この週末は色々と入っています。

また是非、国見か池田周遊か何か
決死の覚悟で付いて行きますんで(笑)

投稿: Fumi | 2011年5月 7日 (土) 00時05分

フレディ・Mさん、やっぱそうですね
岩山ってのは、カッコイイですね♪

投稿: Fumi | 2011年5月 7日 (土) 00時07分

MA310さん、どうもぉ

いいですよねー独り占め♪
出来れば、
道中は仲間や先行者が居てルートを考える必要が無くて、
頂上へ上がってみたら自分一人・・・
そんなパターンが良いんですけど。^^;
無理ですよね。(TT;)

投稿: Fumi | 2011年5月 7日 (土) 00時16分

ゲンゴロウさん、ありがとうございます。

やはり何事も基本が大切!
読図能力は、安全は勿論、何よりも自信と安心感を与えてくれるのでしょうね。
GPSには不調やバッテリー切れがあっても、
訓練された能力があればどうにか出来る。
ただ、その能力は、一朝一夕では身に着かないことが良く分ります。
私はまだまだ経験が絶対的に足りない。
不安が先に立つ、とっさの判断に迷うのは、そういう事なんですよね。
これから、もっともっと場数を踏んで、
ちゃんと自分で自分の安全を担保できるようになりたいです。
そうすれば、もっともっと楽しみが広がるんですね♪
私は未だ、難解なパズルを漠然と眺めている様な状態で、
地図に詰まった楽しさを感じられるまでには、
もう少し時間が掛かりそうですが(^^;)
がんばります!

投稿: Fumi | 2011年5月 7日 (土) 01時46分

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