明日の為に『希望』を持つ
今日もニュースから目が離せない状態が続く。
相変わらず絶望的な惨状を映し出し、気持ちをマイナスにさせる映像も多く、
時間を追うごとに確認される犠牲者数が増えてゆく。
しかし、地震発生から5日たった今でも、続けて救助活動に尽力くださる方々により、
救出者数もまた、着々とその数を増やしている。
そして今、日本のみならず世界中が憂慮の眼差しで見つめている原発。
官房長官や東電の記者会見が開かれる度、次は何が起こったのだと心配でならず、
事態は悪化する一途にしか思えなくなってくる。
会見の質疑応答で、記者が大きな声を出し苛立つこともあった。
周辺自治体や住民にとっては、生命の危機に直結する問題であるし、
情報開示・伝達の不十分感や、二転三転する対応や・・・ 苛立ちは無理も無い。
しかし、周囲での様々な事にもどかしさを感じながらも、
ともかく只一つ、絶対に譲れない、絶対に目指さなければならない事は、
最悪の事態だけは防がなくてはならないということ。
福島をチェルノブイリにしてはならない。
その為に今、現場では恐らく、想像を絶する緊張感と危険の中に身を置いて
必死に体を張っている作業員がいる。
あのような現場で、既に多くの方が相当量の被爆をしていることは想像に難くない。
数万人、数百万人の未来を背負って、現場で必死にもがいている人がいる。
責任論やそんな事は後でいいから、
とにかく現場がスムーズに、最高の機能を発揮するように、
事が起きてしまっては、本当に手遅れなのだから、
とにかく今は、体面的な対応に煩わせる事無く、現場が、守りきれるように、
そこに最大限の協力をして欲しい、私はそんなことを思っています。
放射線量が多すぎて人がいられない、思うように作業を継続できないという現場。
『時事通信 3月16日(水)4時56分配信』
福島第1原発の事故で、情報提供の遅れなど東京電力の対応に批判が集まる一方、最悪の事態を避けるため、危険を顧みず作業に当たる同社や協力会社の社員もいる。地方の電力会社に勤務する島根県の男性(59)は、定年を半年後に控えながら、志願して応援のため福島へ向かった。
会社員の娘(27)によると、男性は約40年にわたり原発の運転に従事し、9月に定年退職する予定だった。事故発生を受け、会社が募集した約20人の応援派遣に応じた。
男性は13日、「今の対応で原発の未来が変わる。使命感を持って行きたい」と家族に告げ、志願したことを明かした。話を聞いた娘は、家ではあまり話さず、頼りなく感じることもある父を誇りに思い、涙が出そうになったという。
東京電力側の受け入れ体制が整った15日朝、男性は自宅をたった。特別なことにしたくないと考えた娘は見送りはせず、普段通りに出勤した。「最初は行ってほしくなかったが、もし何かあっても、自分で決めたことなら悔いはないと思った」と話し、無事の帰宅を祈る。
男性の妻(58)は「彼は18歳の時からずっと原発の運転をしてきた。一番安全なものをやっているという自信があったんだと思う」と話す。出発を見送り、「現地の人に安心を与えるために、頑張ってきて」と声を掛けたという。
結局、事にあたるのは現場の人間。
どのような組織も、最前線の人間を大切にして欲しい。
どうかこの男性が、希望を失う事無く、最後までやり遂げられますように。
今、被災地では、様々な現場で
この方のような ヒーロー がたくさん働き続けてくれているのだと思う。
夜7時のNHKニュースで、
被災した病院で治療にあたり続けていた医師の夫婦に、
今日、赤ちゃんが産まれたことを伝える映像。
分娩台で我が子を抱く母親。父親となった若い医師。
原稿を読み上げるアナウンサーが、声を震わせ、
泣きそうになるのを必死にこらえていた。
暗い気持ちに勇気を与える、素晴らしいニュースでした。
赤ちゃんはいい。本当にいい。子供には未来があります。希望があります。
避難所で無邪気に遊ぶ子供の姿も映し出されていました。
この子達の明日の為に、未来の為にがんばらねば。
純粋にそんなことを思いました。
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント