7月の登山に引き続き、ベテラン山屋のYAMAさんに連れられて、秋の白山へ。
そして、今回はもうひとかた、初めてお会いする、みっちゃんと。
この方、YAMAさんのブログで名前はお見かけしておりましたが、
失礼ながらどの様な方なのか、全く存じておりませんでした。
早朝、集合場所で紹介されてびっくり。超美人で可愛い『山ガール』でした。
そして、どうやらその世界では超有名人。登山中、周囲から次々と声が掛かります。
(んっ?YAMAさんと同じくらい凄い人?)
なるほど、帰宅後みっちゃんのブログを拝見させていただいたら、
物凄い数の山行記録、内容。 納得です。
さて、そんな凄いお二人に、初心者の私がコバンザメで出発です。
AM 6:30 別当出合の吊り橋を渡って 『 砂防新道 』 へ。
期待を胸に森の中へと、登り始めます。

大変良く整備されて歩きやすい道です。
しばらく歩けば、ナナカマド等の紅葉が・・・

『 チブリ尾根 』 方面へ振り返って、朝日が照らす山々が爽快です。
『 中飯場 』 を経て 建替え作業中の 『 甚之助避難小屋 』 前にて小休憩。
『 南竜道 』 から 『 南竜ヶ馬場 』 へと、一旦下ります。

朝日に輝く緑の草原の様。まるでハイジとペーターが住んでいそうな風景。
でも、「あれはクマザサ。」と教えられました。ちょっと草原とはイメージが(笑)
『 南竜山荘 』 の前まで行って写真を撮ってから、
『 展望歩道 』 へ。

気持ちの良い秋晴れの空へ向かって、グイグイと標高を上げていきます。

『 アルプス展望台 』 へやってきました。

空気が澄んでいます。
雄大に裾野を広げる御嶽山をはじめ、
左手方向へと向かって、乗鞍~立山方面まで、
北アルプスの山々が大パノラマです。
眼下には紅葉の尾根。

まだまだ序盤ですが、素晴らしい眺めに、しばし悦に入ります。

(画像提供 みっちゃん)
さあ、もう一度上の尾根を向いて登ります。

道中振り返れば、『 別山 』 を借景に紅葉の庭。

徐々に台地になってきて、

『 室堂 』 到~着~。

(画像提供 みっちゃん)

先ずはお宮にお賽銭をお上げし、道中の無事を祈願。
そして、ビールを買おうと室堂センターへ・・・?!関係者以外立入禁止!
営業は昨晩の宿泊者までで、今朝シーズンオフに入ったそうです。
・・・・・(--;)
気を取り直して、お池巡り方面へとガレ場を登ります。

室堂に別れを告げ

尾根を一つ越えると、雪渓がありました。


これはもう今年中には無くなりませんね。万年雪です。
道中の足元は、至る所に霜柱。

沢の淀みには氷。

ここはもう、あっという間に冬です。
さて、『 大汝峰 』 へ取り付きます。
ピークに見えているのは只の尾根で、
岩場を登ったその先に、峰と続く道が見えてきます。

急ですが、短いです。
上からは、『 御前峰 』 と 『 剣ヶ峰 』 の素晴らしい眺望。

ここで昼食。YAMAさんがカップラーメン用のお湯を沸かしてくれる間に、
みっちゃんから柿の振る舞い

YAMAさんからは、ビールシャーベット(笑)

どちらも最高に美味しかったですが、体がガタガタ震えました。
最後にYAMAさんが入れてくださった熱い紅茶の美味しかったこと。
さて、談笑を楽しんだ後は、更に北へ向かって、ハイマツ帯を下り

『 御手水鉢 』

凍っています。

七倉の辻まで下って、少しだけ休憩。
谷から吹き上がってくる風が美味しいです。

(画像提供 YAMAさん)
さて、ここからが長丁場。『 釈迦新道 』 へ。

(画像提供 みっちゃん)
尾根伝いの道で 『 白山釈迦岳 』 を目指します。
(ちなみにこの先、我々以外の登山者には一人も遭いませんでした。)
登り下りを繰り返し、真ん中に見える峰へと、尾根付近を歩きます。
7月に訪れた際も、中々哲学的な気分にさせてくれる道で好きでしたが、
今日は考え事などしていられない雰囲気。
道にはどう見ても 「 熊のですね。」 というフレッシュな排泄物。
道中何度も漂ってくる強烈な獣臭!
明らかに近くに居ますね。はい。さっき、すぐ隣の藪でおもいっきり音がしたし。
チキンハートな私は、森のクマさんに対して、最大限の気配りを・・・。
「通りまぁーす」
「通りますってばー。」
何度も何度も何度も何度も何度も声を掛けます。
100均で買った私の小さな鈴は、どう激しく歩いても、
鈴虫程度にしか鳴いてくれません。
YAMAさん、みっちゃんの鈴の音は大きく心強いです。
次は絶対に、ケチらず、立派な鈴を買おう!絶対に!
そんな事を考えながら緊張MAXで歩きつつも、遠くに目をやれば

雄大なキャニオン
やっと、目指す峰が近づいてきました。

これを登って、『 釈迦前峰 』 でようやく休憩。
みっちゃんが凍らせたゼリーを振舞ってくださいました。
美味しかったぁ。
なんだかやっと、緊張から放たれ、人心地つきました。
少し前まで我々がいた山。

あの雲どいてくれないかなぁ。とず~っと思っていましたが、
ず~っと影が掛かったままでした。諦めて出発。
この先が、私が最も楽しみにしていた場所。
7月に訪れた時、余りに見事なブナ林に感動し、
ぜひ紅葉時期に再訪したいと熱望していたのです。
下る視線の先に、徐々にその森が近づいてくると、嬉しくて仕方ありません。
ダケカンバの森が現れて、さあ、次はブナ林の入り口。

(画像提供 YAMAさん)
「うわぁー!」 「おぉー!」 思わず声が出ます。ため息も。


最高です。幸せです。芸術です。

疲れがピークにくる頃ですが、ルンルンです♪
でも、こんな、クマさんの痕跡も。

でも、ルンルン♪
きのこもいっぱい。


とにかく、しつこいくらいに、私、この森が大好きです。
もう、全てが気持ちいいです。

標高を下げるにつれて、大木が増えてきて、葉も緑が増えてきました。


ああ、
終に、
林道に出てしまいました。

自転車の時もそうですが、
終わりが近づいてきて、
傾きかけた陽の中をゴール地点へ向かうこの時間帯。
私はいつも、寂しくて寂しくて仕方がありません。
何度も山を振り返り、
「あぁ。もっと遊んでいたいなぁ・・・。」
また、素敵な思い出が増えました。
YAMAさん、みっちゃん、本当にありがとうございました。
おおまかなコースデータ図
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